「衣・食・住」の暮らしの中に科学的な視点を導入し、系統的な解析をしたとき、その結果は無駄なく経済的に生活の質(QOL)を向上させる多くの手がかりを与えてくれます。仕事には男女の区別はないと言われますが、「衣・食・住」に関しては女性でなければ気がつかない問題点は特に多くあり、女性からの視点で解決することが望まれています。この点が注目され、最近では「衣・食・住」の分野では女性が会社の役員として、またリーダーとして任用されるようになりました。神戸女子大学大学院家政学研究科では、「無駄なく経済的に生活の質(QOL)を向上させる」指導者を社会に送り出し、彼女らの活動を介して、社会に貢献することを目的に院生の教育と指導を行なっております。
神戸女子大学大学院家政学研究科では、「食」に関連した分野は「食物栄養学専攻」課程が、「衣・住」に関連した分野は「生活造形学専攻」課程が担当しています。これらの課程は更に博士前期課程と博士後期課程に分かれます。前期課程では高度の専門知識をもつ職業人を、後期課程では独自のアイデアで新分野を開拓することが可能な人材を育てることを基本的な目的として、教育と指導を行っています。