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神戸女子短期大学紀要「論攷」

神戸女子短期大学紀要「論攷」は、神戸女子短期大学における学術研究活動の成果を広く世の中に公表することを目的とした学術出版物です。

最近の情報通信技術の発展に伴い、より多くの研究者に神戸女子短期大学の研究成果を知って頂くため、2002年からはインターネットを利用した電子出版を開始いたしました。


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論攷 第58号

種類 題名 PDFファイル
原著 MRI画像による腰椎椎間板ヘルニアの発生部位の検討および大腰筋との関連性について [PDF:488KB]
ノート Recent Development of Galactic γ-ray Observation and The Origin of Cosmic Rays [PDF:176KB]
栄養士校外実習における学生の自己評価の実態と課題−平成23年度の校外実習を終えてのアンケートより− [PDF:1,519KB]
資料 AWO キンダーガルテン「フレーベルハウス」の教育環境が幼児の心身の発達に及ぼす影響についての一考察 [PDF:1,498KB]
短大生の記述力に関する考察−短大生の記述力に関する考察− [PDF:729KB]
研究活動 [PDF:573KB]

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<原著>
MRI画像による腰椎椎間板ヘルニアの発生部位の検討および大腰筋との関連性について

平野 直美、中村 満、市橋 研一


要旨

整形外科医院に来院した腰痛患者のMRI 椎間板像における腰椎椎間板ヘルニアの発生部位と年齢、性差ならびにL4/L5間高位の大腰筋断面積との関連性について検討した。腰痛患者1,363名について、Macnab の分類を用いてⅡ以上を突出群とした。Macnab Ⅱ以上の突出は全体の80%に認められ、そのうち突出が1椎間だけのものが38%、2椎間以上のものが42%であった。2椎間以上の突出は男女ともL4/L5&L5/S が最も多く、突出が1椎間だけの群では、男性はL4/L5が、女性ではL5/S が最も多かった。各群の平均年齢は、女性が男性より下位から上位椎体に向かい、約10歳年齢が高い傾向がみられ、閉経やエストロゲンとの関連が示唆された。大腰筋の断面積ではMacnab Ⅱ以上の群において、突出側が非突出側より小さい傾向がみられ、特に男性においてはL4/L5の突出群に有意差(P<0.05)がみられた。突出側の大腰筋面積が小さいのは、疼痛などによる非可動によって、筋の萎縮が引き起こされたことが要因であると推察された。

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<ノート>
Recent Development of Galactic γ-ray Observation and The Origin of Cosmic Rays

Kazuo ASAKIMORI


要旨

The origin of the cosmic ray still remains unsolved problem since cosmic ray was discovered. Recent observation of Galactic γ-ray emission suggests that supernova remnants (SNRs) have prime candidates for production sites of Galactic cosmic rays. Here I report on the results of γ-ray observation and the origin of cosmic rays.

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<ノート>
栄養士校外実習における学生の自己評価の実態と課題−平成23年度の校外実習を終えてのアンケートより−

西川 貴子・森内 安子・今本 美幸・中野 佐和子・才新 直子


要旨

校外実習指導に役立てる目的で、平成23年度の校外実習を終えてのアンケートを集計し、学生の自己評価の実態を把握した。その結果、学生の評価が一番高かったのは、時間厳守で、一番低かったのは施設の下調べであった。また、実習施設や実習グループの人数など実習条件が評価に影響を及ぼしている可能性が高いことと、学生の認識と実習先の評価に違いがあるということが推察された。今後さらに検討が必要であるが、意欲や積極性の向上、基本的マナーや態度の周知、調理技術や衛生管理に対する知識や技術の習得、体調管理、実習に臨むための下調べや予習の必要性など、基本的姿勢や基本的知識についての指導の充実が課題である。

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<ノート>
AWO キンダーガルテン「フレーベルハウス」の教育環境が幼児の心身の発達に及ぼす影響についての一考察

庄司 圭子


要旨

F.W.A. フレーベルの教育理念を継承しているといわれる「フレーベルハウス」の教育環境を調査した。フレーベルの提唱した、感覚を刺激して感性を豊かにする環境は、園舎内や園庭に点在していた。特に、ブランコを囲む低木や「感覚の小路」は、見事な「感覚教育」の事例であった。環境からのメッセージが聞こえてくるのである。このような素晴らしい環境を、幼児の生活に十分に生かすには、保育者の環境に対する深い理解と指導センスが必要であることを確認した。

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<資料>短大生の記述力に関する考察−短大生の記述力に関する考察−

古田 貴美子


要旨

本学「被服学」の授業を担当している2006年から2012年までの定期試験の答案について、記述力に変化が見られるかを確かめた。記述式の問題の解答について、1枚の答案に書かれている総文字数を年度別に集計し、記述量の変化や得点との関わりを調べた。総文字数の平均値は年々減少し、漢字の誤りや不使用、文字の体裁を整えることなどについても能力の低下が見られることから、記述力が下がっていると思われる。
記述力に関しては文章の組み立てや表現、表記などの基本を学ぶ小学生時期の学習に影響されていると推察されるが、携帯電話や電子メールなど情報交換手段の多様化により文字を書かなくなったことによる影響も考えられる。

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