HOME学科食物栄養学科食物栄養学科のNews2009年度 > News詳細

学科

食物栄養学科のNews詳細

2010年2月23日
学園広報 橘

食育の神戸女子短期大学“食物栄養学科の特色”

子ども達にとっての「食育活動」では、能動的な体験とそこから生まれる達成感を子ども達自身が体感できるかどうかが重要となります。そのため学生達は徹底して「見守る」姿勢で危機管理を行うことを学び実践しています。 子ども達を待つ調理室の様子−ここまでの準備作業こそが実務で最も必要であり求められる能力が試される時であり、学びからの実践力が発揮される瞬間でもあるのです。 昇降機能の付いた調理台は食物栄養学科の自慢です。現在の学舎への移転当初から設置されています。神戸市が主催する小学生対象の「朝食コンテスト」や、学校栄養士や調理師の方々の給食の研修会場としても利用していただいています。

食物栄養学科で学ぶ2年の間に学生が体験するのは、栄養士免許取得に必要な調理実習だけに留まりません。
学科の専任教員が企画し運営する外部の子ども達や地域社会の人々を招いての調理実習はもちろん、会場提供する食に関わる行事も多く、実に多種多彩でバラエティに富んでいます。

調理実習は参加者にとって楽しくおいしい活動であることが、「食に対する意識」を高めることにつながります。それを実現するべく、主催する側は、栄養面はもちろん危機管理も含め、衛生面や調理作業の効率化と技術を習得してもらうための入念な下準備や作業を繰り返し行います。

学生達はこうした活動に、参加者の補助などを行い支援協力する形で積極的に参加し、教員の開催する様子を実際に見ることで、進め方や伝え方などの実践方法を学ぶのです。
また、事前に行う準備や試食を行う作業を通して、未来の栄養士として「安全・安心」な調理実習を開催するための知識や技能と意識はもちろんのこと、参加者との関わり方などの社会人力を蓄積していくのです。

食にとっての重要な要素は「安全」と「安心」であり、これを活動の中できちんと実行できる意識と知識を身につけることを重視し、教員は講義や演習・実習などの教育プログラムや地域への貢献活動を通して様々な工夫を凝らし、学生達に学びと成長の機会を与えるべく支援をしています。


他大学に類を見ないプログラム「クリエィティブ・クッキング」

四季や季節行事をテーマに、学生達がオリジナルのメニューを考案し栄養価計算を行い、調理からテーブルセッティングまでを全てこなします。
このプログラムは、日頃学んでいる栄養計算や調理技術がしっかりと身についているか、食材についての知識なども問われるものであり、学生にとっては学習の振り返りはもちろん、現場で必要とされる栄養士としての実務能力や実践力とセンスを磨くことにも役立ちます。
今回の企画の実現もこうした豊かで特色ある教育プログラムが、学生達に栄養士としての誇りや自覚を根付かせ、“食のプロ”を目指す意識が根付いたことの成果であると感じています。


OUR PRIDE

特に調理実習での補助を行う体験活動は、必要最低限しか口も手も出さず、必要とされるまでは「根気強く見守る姿勢」を学生達に培ってくれており、笑顔を絶やさず積極的に対応できるコミュニケーション能力も併せ持つ優秀な人材として成長してくれていることは教員の誇りでもあります。
今、子ども達に必要とされ、新学習指導要領でも重視されている「生きる力」。
「食べる」ことは「生きる」上で必要不可欠な活動であり、健康な心身を維持するためには正しい食に対する「知識」と「意識」は不可欠で、それらを培うための多岐にわたる食に関わる教育的活動が「食育」です。
子ども・おとなに関わらず大きな社会問題となっている「メタボリックシンドローム」や様々な生活習慣病は、幼い頃からの健康に必要な正しい「食」と「生活」に関わる意識と知識を習慣づけることが重要だといわれています。
神戸女子短期大学は人々が健康で活き活きとした人生を送ることのできる社会の実現の一翼を担うためにも、「食のパートナー」として今後も地域社会に貢献し得る優秀な栄養士の人材育成に真摯に努めていきます。

元の記事に戻る


▲2009年度トップへ ▲ このページのトップへ