食物栄養学科のEvents詳細
2008年3月5日
「男性のための料理教室」開催 −健康で明るい地域作りのための食育プログラムin PIキャンパス−
「この男性のための料理教室も今回で第6回目を迎えます。これまでは健康を考える上で優れていることから和食中心のメニューでしたが、レジュメに書かれているおしゃれな料理名をご覧いただくとわかるように今回は洋風料理です。洋風ですが体に優しく栄養のバランスがとれたメニューになっています。覚えて帰っていただいて、休日などに家族のみなさんにぜひ作ってあげてください。今日のメニューは、特にお孫さんやお嫁さんには好評でみなさんの株は急上昇すること間違いなしですよ。」という中尾准教授からのユーモアを交えての始めの挨拶に、会場は大爆笑となり和やかなムードに包まれました。
初めての洋風メニューということもあり、みなさん真剣な面持ちで調理法の説明に聞き入ります。
食物栄養学科では「安全で安心な食作り」をモットーに、食材や栄養知識はもちろん、調理においても基本をしっかりと伝えることを重視。
「包丁を握る時背に人差し指を添える方がいますが、手を動かす時には力加減がうまくとれません。しっかりと握ってもってください。」「1つの料理で使用する食材を切るときは、食材ごとに切り方を考え同じ大きさに切ることが大切です。そうしないと味にムラができたり煮え方が不ぞろいになりおいしくありません。」「最初から目分量や好みに頼って味付けをすると、塩分や糖分を必要以上に摂ってしまい健康のためにはよくありません。きちんと計量して使用しましょう。嗜好は習慣で身につきますから、薄味に慣れることが大切です」と、中尾准教授の説明の中に基礎知識や意識付けを盛り込んでの話を参加者は頷きながら熱心に聞いておられました。
料理は『食べるときにおいしい状態』であることが大切で、そのため段取りを考える必要があります。今日の三品では、一番調理に時間がかかるりんごの赤ワイン煮・スープ・メインディッシュの魚の順に調理します。
いよいよクッキングのスタートです。
参加者の表情も活き活き!
同じ班のメンバーや学生に話かけながら作業が進んでいきます。
今日は特に、慣れている方も初めての方も実際に食材を包丁で切ることで、調理をきちんと覚えていただけるよう人数分の包丁とまな板が準備されていました。
手馴れた方やゆっくりと慎重に切る方と個性があり、みなさん見本を見ながら挑戦していました。
りんごの赤ワイン煮は、市販のポートワインを使用するだけです。
「簡単に作れて大変おいしいのでご家庭でもぜひ挑戦してください。アルコールは飛んでいますので小さなお子さんでも大丈夫です。」
「でもアルコールが抜けちゃうのは惜しいなあ」という声に思わず会場からは笑い声が。「大人の味付けにしたいと思う方は仕上げに赤ワインをふると香りと味に深みができておいしいですよ。ヨーグルトに入れてもいいですね。」とアドバイスがあり、2班は「りんごの赤ワイン煮−大人の風味−」に挑戦していました。
待ち時間は楽しく談笑。
とにかくみなさん手際よく早いスピードで次々に仕上がります。
出来上がった料理は、きれいに盛り付けられ試食室に場所を換えて会食です。
「今日の味付けはいかがですか?もし、薄く感じられる方は普段味付けが濃い方です。
バルサミコを使ったことで、さわらの塩は少なくても気にならなくなります。
「ぜひご家庭でも挑戦してください。では次回お会いできることを楽しみにしております。」という中尾准教授のまとめの挨拶で楽しい料理教室は幕を閉じました。
ご参加いただいた皆様 ありがとうございました。