食物栄養学科のEvents詳細
2008年3月5日
「男性のための料理教室」開催
−健康で明るい地域作りのための食育プログラムin PIキャンパス−
平成20年3月5日・水曜日、今年で第6回目となる「男性のための料理教室」を、食物栄養学科 中尾美千代准教授主催のもと神戸女子短期大学9階調理室において開催しました。
今回ご参加いただいたのはポートアイランドに居住する63歳から80歳までの24名の男性です。
食物栄養学科の2年生と昨年も参加し現在は姉妹校である神戸女子大学管理栄養士養成課程へ編入学している卒業生が各テーブルで調理のお手伝いとして参加しました。
「初回から参加しているよ」という有難いファンの方をはじめ、みなさんこの料理教室開催を心待ちにしていたという熱心な方ばかり。
エプロンをかけ頭にバンダナを巻いて厨房に立つ姿は颯爽としておられ、包丁さばきも鮮やかに協力して段取りよく調理や洗い物を片付ける手際の良さに、サポート役の学生は感心しながらも楽しそうに参加者のみなさんと話をしながら調理を行いました。
調理の途中会議の合間をぬって駆けつけた波田学長からも「みなさん大変手際がいいですね。私も料理は好きなので本当ならぜひ皆さんと一緒に調理に挑戦したかったのですが、本日は会議が入っており残念です。次回はぜひ仲間に入れてください」と挨拶があり、名残おしそうに会場を後にされる1コマがありました。
最後は試食室において、班毎にテーブルセッティングをして会食を楽しみました。
参加者のみなさんからは中尾准教授に向けて、「体にいいだけじゃなく心も健康になれる。」「普段はあまり話す機会がない学生さんと一緒に活動できることは楽しい。」「もっと回数を増やして欲しい」という大変嬉しい感想が多く寄せられました。
人生の大先輩である参加者のみなさんとの語らいは、学生たちにとっても大きな学びの機会となり大切な学生時代の思い出となりました。
「食育の神戸女子短期大学−食物栄養学科−」本プログラムの開催趣旨
このプログラムは男性(本講座は60歳以上の高齢者の方を対象とする)の方にも、実際に調理を経験していただくことで食材や味付けなどに興味や関心を持ち、普段食べている食に関わる意識や習慣を見直す機会と住民の皆さんが交流する場を提供することで、「健康で明るい活き活きライフを手に入れる」ことに貢献することを目的として食物栄養学科が主催し行っているものです。
第1回目は平成10年。多少変則開催ではありましたが、今回第6回目を迎えました。
健康で生きがいある生活のためには、食事を単にエネルギー源としてのみ受動的に摂取するのでなく、意識を持ち意図して選び楽しく食べることが大切です。
現在、成人の生活習慣病はもちろん小児の生活習慣病が社会問題となっています。
こうした背景や予防医学の観点からも、治療食ではなく予防食として栄養を摂取するための「正しい食の知識と意識」を身に付ける「食育」が重要視され、様々な啓発活動が全国的に活発に行われています。
本学の食物栄養学科では「栄養士」の養成課程として、食育教材やレシピ作り・地域での料理教室の開催など「食育」活動に長年取り組んでおり、知識と意識が高く、行動できる人材作りに力を注ぐことで、神戸女子短期大学ブランドの栄養士を多く輩出してきました。
今後も長年培ってきた知識とスキルを惜しみなく注ぎ、地域の健康作りと発展に活かすべく他学科とも協働して幅広い活動を行っていきます。
年間を通じて様々な参加型講座を開いていますので、機会があればぜひともご参加ください。