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説経節―人は神仏に何を托そうとするのか―
神戸女子大学・神戸女子短期大学オープンカレッジ 秋期講座
説経作品は数多くはない。街道筋にあぶくのように生まれては消え、生まれては消え去る中、人々の魂を揺さぶった物語のみが今日に伝わる。人はこれを漂泊流浪・愛別離苦の物語という。病者として差別を受け、土車に乗せられても復活を夢み、出家遁世を遂げても、あるいは自ら身を売っても、あるいは殺され地獄に落ちても、なお俗世の淵をのぞき込む。「さんせう太夫」「かるかや」「小栗」など、その情念の深さが日本人の心に沁みわたる。人は神仏に救いを求め、時にその神仏さえも脅す。人と神仏のぎりぎりのやり取り、その生死の境涯を呻くように語り出すもの、それが説経である。本講座は説経の代表作を各専門家が独自の視座を設けて照射して、その本質に迫ろうとするものである。
申し込み方法
神戸女子大学教育センター「オープンカレッジ」係へ電話でお申込下さい。
電話078-231-1060
住所・氏名・電話番号・FAX番号・希望講座名・講座番号(№55)をお伝え下さい。
- 期間
- 2015年10月14日~11月18日(毎週水曜日)
- 時間
- 14時30分〜16時
- 受講料
- 7,000円
- 場所
- 神戸女子大学教育センター
10月14日 | 説教から説経へ 小林 直樹(大阪市立大学大学院文学研究科教授) | |
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10月21日 | 「さんせう太夫」の物語 ―肌の守りの地蔵菩薩と氏系図― 井上 勝志(古典芸能研究センター兼任研究員・本学教授) | |
10月28日 | 「かるかや」の物語 ―四国の弘法大師伝承との関係― 武田 和昭(真言宗 七宝山 円明院住職) | |
11月4日 | 「松浦さよ姫」の物語 ―人身売買と人身御供― 阪口 弘之(古典芸能研究センター特別客員研究員・神戸女子大学名誉教授) | |
11月11日 | 「小栗判官」の物語 川端 咲子(古典芸能研究センター非常勤研究員) | |
11月18日 | 折口信夫の説経研究 川森博司(古典芸能研究センター長・神戸女子大学文学部教授) |