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古典芸能研究センター開設10周年記念 
「兵庫の築島」物語――名月姫と松王哀話――

神戸女子大学古典芸能研究センター特別講座

(イメージ画像)

 山を削り、海を埋め立て拡がる港町神戸。その基(もと)いは清盛の大和田泊の改修工事に始まる。しかし、山から大岩を運び、沈めても沈めても岩は波にさらわれた。この難渋工事の成就を願って、清盛は海龍王に捧げるべく、経典を書写した経石を海底にこめ、人柱を立てた。「兵庫の築島」はその経ヶ島伝説に関わる名月姫と松王小児の哀話を語る。兵庫の築島寺(来迎寺)はその伝承を今に伝え、「平家」をはじめ、幸若舞曲や説経、浄瑠璃に語り継がれてきた。最新の学説を織り込んで、この哀話を芸能と歴史の両面から照射する、神戸女子大学古典芸能研究センター開設10周年記念特別講座である。

申し込み方法
神戸女子大学教育センター「オープンカレッジ」係へ電話でお申込下さい。
電話078-231-1060
住所・氏名・年齢・電話番号・FAX番号・希望講座名・講座番号(№54)をお伝え下さい。

期間
5月16日〜6月27日(毎週月曜日)
時間
14時〜15時30分
回数
7回
受講料
9,000円
場所
神戸女子大学教育センター
5月16日清盛の経島造営譚――「兵庫の築島」と来迎寺縁起
川端 咲子(古典芸能研究センター非常勤研究員)
5月23日幸若舞曲『築島』の成立
川崎 剛志(就実女子大学教授)
5月30日人柱伝説の系譜
小林 直樹(大阪市立大学大学院教授)
6月6日絵巻にみる「築島」――『築島物語絵巻』と『経ヶ島縁起』
問屋 真一(神戸市立博物館学芸員)
6月13日平氏と日宋貿易――通説的歴史像の再検討
山内 晋次(神戸女子大学准教授)
6月20日平家物語・源平盛衰記と「経ヶ島」持経者伝承
武久  堅(関西学院大学名誉教授)
6月27日幸若舞曲と説経・浄瑠璃――新出テキストを紹介しながら
阪口 弘之(古典芸能研究センター長)

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