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床本 太夫が見る本 ―四世竹本相生太夫旧蔵資料を中心に―
2020年2月17日(月)~2020年3月31日(火)
土・日・祝日休室
開室時間:午前10:00~午後5:00
文楽の太夫(たゆう)が舞台で浄瑠璃を語るときに使う本を床本(ゆかほん)といいます。床本は、大きな字で一頁に五行で本文が書かれており、本文の横には太夫が語るのに必要な「譜(ふ)」が書き込まれています。床本が必ず太夫の前に置かれるようになったのがいつ頃からかは、はっきりとしていませんが、神戸女子大学古典芸能研究センター所蔵の志水(しすい)文庫にある浄瑠璃『つれづれ草』(延宝9年上演)の写本は、その形式から、現存する最古の床本と考えられています。センターは2018年12月に四世竹本相生太夫旧蔵資料を受贈しました。その資料の大半は、近現代の文楽の太夫達が実際に使っていた床本です。2019年度最後の展示では、最古の床本・江戸時代の床本・近現代の床本と、「太夫が見る本」である「床本」に焦点を当てつつ、浄瑠璃関連の様々な本を展示します。