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仏教版画の群像―如来・菩薩・羅漢―

2018年11月12日(月)~12月27日(木)
土・日・祝日休室
開室時間:午前10:00~午後5:00

図録

 古典芸能研究センター所蔵の志水文庫には、様々なジャンルの写本、板本、洋装本のほかに、300点を超える神道版画・仏教版画があります。センターに寄贈される以前の平成20年、奈良県立美術館では志水文庫の版画を使って、「庶民の祈り 志水文庫 江戸時代の仏教・神道版画」という展覧会が開催されています。センターではこれまでに、志水文庫の版画の中から涅槃図や来迎図を取り上げた展示を数回行ってきましたが、今回は、仏教版画に描かれた“群像”に着目した展示を行います。
  前半は、五百羅漢図、来迎図、四国八十八所の本尊を一面に描いた図、釈迦の入滅に集まった神・仏・人・動物を描いた涅槃図、京都の三十三間堂の千体千手観音像の図などを展示します。
  後半は、阿弥陀如来の世界を描いた当麻曼荼羅をはじめ、様々な曼荼羅図を展示します。特に墨摺筆彩大判の当麻曼荼羅(近世初期)は、寛永9年に袋中によって作られ、現在も檀王法林寺に所蔵されている版木を摺って彩色したもので、志水文庫の仏教版画の中でも逸品とよんでよいものです。
  版画とはいえ、群像として描かれる仏や人はそれぞれ姿や表情が異なって生き生きと描かれています。是非、細部までじっくりとご覧になり、その姿をお楽しみ下さい

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