催し案内
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謡のたのしみ―謡う・聴く・読む―
2017年4月25日(火)~6月30日(金)
土・日・祝日休室
開室時間:午前10:00~午後5:00
江戸時代、幕府の「式楽」であった能は、上流武家や公家以外の庶民にとっては、なじみの薄いものでした。しかし、劇としての能とは違って、能の詞章を謡う「謡(うたい)」は、能の上演を見る機会がほとんどない町人階級まで広く親しまれていました。また、能の詞章には数多くの優れた古典文学がふまえられているため、謡は寺子屋で教えられたりもしました。
こうした、謡を謡い、謡を聴いて楽しむという文化は、近代以降も受け継がれてきました。現在でも、謡はお稽古事の一つとして、プロの演者による能の公演を見るのとはまた別の楽しみ方がなされています。
今回は能の「謡」に焦点をあて、近世から現代に至るまで、多くの人々がどのように謡を楽しんできたのか、さまざまな方面から紹介します。