催し案内
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仏教文学会六月例会「近世における縁起・僧伝の集成と展開」にあわせて
繋がる資料―志水文庫蔵黄檗宗関連資料を中心に―
2015年6月18日(土)~7月29日(金)
土・日・祝日休室
※6月18日(土)は開室
開室時間:午前10:00~午後5:00
古典芸能研究センターでは、開設十五年記念事業の一環として共催する仏教文学会六月例会(六月十八日)にちなんで、志水文庫の仏教関連資料から、黄檗宗関連資料を中心にした展示をします。「黄檗」をキーワードに志水文庫の資料が関連づけられる様を「繋がる資料」と題してみました。
展示構成
第一章 名所記・地誌・絵図の世界
仏教文学会六月例会の趣旨に合わせて、縁起・僧伝の展開した先にある名所案内記や名所旧跡の絵図を展示します。
第二章 黄檗僧高泉性敦の著書
仏教文学会六月例会で取り上げられる『伽藍開基記』の著者懐玉道温の師は黄檗五世の高泉性敦です。志水文庫の黄檗関連書はほとんどが高泉の著書です。高泉による僧伝集である『東国高僧傳』などを展示します。
第三章 高泉を廻る人
高泉以外の黄檗宗の著書と、高泉と交流関係にあった真言宗の僧運敞の詩文集『瑞林集』などを展示します。
第四章 萬福寺の仏画・仏版画
黄檗二世の僧木庵の賛がある寒山拾得図と、黄檗宗の寺院萬福寺の板木で刷られた仏版画を展示します。
第五章 三井淳生とその周辺
志水文庫にある萬福寺の板木で刷られた仏版画は、すべて三井淳生による新摺です。版画家三井淳生は、志水文庫の旧蔵者である信多純一先生とともに各地の寺院に残る仏版画を調査した人でした。三井淳生の代表作『六世中村歌右衛門』ほかを始め、父の三井文二、伯父の三井飯山、伯父の師である田能村直入の作品を展示します。最後の田能村直入は、一時期黄檗僧として萬福寺の塔頭にいたことがあります。