催し案内
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『食満南北著『大阪藝談』』刊行記念展「食満南北」
2016年5月10日(火)~6月15日(水)
土・日・祝日休室
※6月11日(土)は開室
開室時間:午前10:00~午後5:00
古典芸能研究センターでは、開設15周年にあたる今年、「古典芸能研究センター叢書2」として、食満南北(けまなんぼく)の未刊原稿『大阪藝談』を刊行、6月11日には講演会を開催します。これにあわせて、展示室で食満南北の書画を中心にした記念展示「食満南北」を行います。
『大阪藝談』著者の食満南北(本名食満貞二)は、明治13年堺に生まれ、明治・大正・昭和と大阪の劇壇・文壇で活躍した人です。大阪や東京で様々な職に就いた後、明治38年に東京歌舞伎座の福智桜痴の元で歌舞伎作者としての第一歩を踏み出しました。翌年大阪へ戻り、11代目片岡仁左衛門、続いて初代中村鴈治郎の座付き作者となります。また、新作浄瑠璃・小説・随筆の執筆、松竹歌劇団の「春のおどり」の演出・作詞を担当するなど幅広い分野に足跡を残しています。川柳を作り、絵もよくした南北は、洒脱な絵に小唄などを付した軸や色紙も残しています。交友範囲が広い南北が、自身の見聞きした大阪の芸能(歌舞伎・浄瑠璃・落語・俄など)について語る『大阪藝談』からは、かつての賑やかな大阪の文化の様を垣間見ることができます。
今回の記念展示「食満南北」は、古典芸能研究センターが所蔵する『大阪藝談』の原稿や南北の著書のほか、関西大学図書館所蔵の「芝居のあくまで」〔歌舞伎十二月〕、豊竹咲太夫氏や食満厚造氏(南北の縁者で講演会でもご登壇)などが所蔵されている南北の書画なども並べた賑やかな展示です。貴重な機会ですので、是非足をおはこび下さい。