食物栄養学科のNews詳細
2015年11月28日
食物栄養学科 教職実践演習担当
西川・平野・吉泉
ヘルシー、でもおいしい!体にやさしいおやつクッキング
2015年11月28日・土曜日、神戸女子短期大学食物栄養学科では、神戸ハーバーランドにある神戸市社会福祉協議会管理・運営の神戸市総合児童センター「こべっこランド」と連携し、こべっこランド6階料理教室で小学生対象の「ヘルシー、でもおいしい!体にやさしいおやつクッキング」講座を開催しました。
この講座は、教職実践演習という科目の一環として開催し、2015年度で5回目になります。栄養教諭資格取得をめざす学生が「先生」となって、身近にあるピザやクッキーといったメニューを、ヘルシーにアレンジしたおやつ作りを指導する講座です。料理だけではなく健康な食生活の合言葉「まごは(わ)やさしい」について教えたり、学生が作成した教材で栄養の学びも行う「食育」をめざしています。
学生にとっては、教育実習で経験した教育現場での課題を克服する機会でもあり、当日出会う子どもたちのことを思い浮かべながら、懸命に準備を進めていました。
今回の学生が考えたヘルシーおやつは、「きなこ蒸しパン」「ツナと野菜のキッシュ」「ひじきクッキー」の3品でした。ネーミング、見た目、食感は子どもたちにも受け入れられる今風のおやつですが、「まごは(わ)やさしい」に該当する食材を取り入れながら、試作を重ねた結果の自慢のヘルシーなおやつ3品です。
参加した子どもたちは、1年生から5年生までの小学生38名でした。小学校低学年の子どもが多かったのですが、学生の一生懸命さが伝わったのか、お姉さん先生に全幅の信頼を寄せてくれたおかげで、予定時間内に3品全部を作り上げることができました。学生も自分たちの指導に従って奮闘する子どもたちの姿にふれながら、いつの間にか子どもたちとの距離をぐっと縮めていたようでした。
クッキーが焼き上がるまで、学生が作成した「乾物のひみつ」の紙芝居でひじきや切干大根などの乾物の特徴についての勉強をしました。調理の支援の様子や子どもたちを紙芝居の世界に引き込んでいく様子などから、学生の指導技術が教育実習時よりも格段に向上していることを見取ることができました。
その後、特別会議室であるランチルームに移動して試食しましたが、どの子どもたちも出来上がりに大満足のようでした。あちこちから「おいしい!」の歓声が上がり、「ひじきが苦手だったけどおいしい」と完食した子どもの報告も聞こえてきました。お迎えに来られたお父さんやお母さんに、おすそ分けをしたり、自分の活躍の様子をお話している子どもがいたりと、にぎやかでほほえましい「おやつタイム」になりました。
今回のヘルシーおやつは保護者の方にも好評で、特に「餃子の皮」を使ったおやつや「ひじき」を使ったにクッキーにたくさんの質問や感想が寄せられました。また、「学生さんの指導がとても上手だでした」、「よっぽど練習されたのでしょうね」など、学生の活動についても励ましをいただきました。学生も教育実習の課題克服に少し自信が持てたのではないかと思います。
サポートとして参加した1年生が、2016年度どのような「ヘルシー、でもおいしい!体にやさしいおやつクッキング」講座にしていくのか、今から期待が膨らみます。