食物栄養学科のNews詳細
2006年6月2日
杉の子保育園の子どもたちが食物栄養学科の授業に参加
食物栄養学科の2年次生に開講の科目「栄養学実習Ⅱ」の中で、2006年度から食育の実践授業を実施することになりました。栄養士の卵として、子どもの食育をどのように捉え、指導していくかを学ぶため、子どもの料理教室の計画をたて、実際に子どもと接する体験を通して食育のあり方を習得しました。実際に行った実習例をご紹介します。
5月25日・木曜日、午前9時40分頃、通用門から杉の子保育園の園児(4,5歳児)25人が元気に登学しました。昇降式調理台を子どもたちの身長に合わせて低くした9階の調理実習室に学生たちが出迎えました。子どもたちが身支度を整えて手を洗うのをサポートし、色々な果物の名前をつけた班に誘導しました。坂本廣子非常勤講師のオリエンテーションの後、各班に分かれ、学生たちが主となって子どもたちを指導しました。できるだけ手を出さないようにして、ケガをしないようにしっかり見守りながら、子どもたち自身で作り上げるように指導しました。子どもが自ら作り上げたという達成感を味わい、食べる意欲が湧くように工夫を重ねました。初めは、緊張していた子どももいましたが、食べる頃には元気になり全員ほとんど残さずにきれいに食べていました。この日の献立は、「いり豆ごはん、さばのみそ煮、ほうれん草のごま和え、かきたま汁、かたくりもち」で、子どもたちに和食を味わってもらうためのメニューです。
学生たちには最初は戸惑いもみられましたが、子どもたちの真剣な表情を受け止め、精一杯がんばって、ケガをする子どももなく無事終了させることができました。前期は5月30日にもう1クラスが同じ杉の子保育園の4,5歳児の調理実習を担当しました。「かきあげ」や「千切りだいこんの炊き合わせ」「みたらし団子」など高度な技術のいる調理を行いました。いずれも無事に終えることができ、楽しい有意義な時間となりました。これらのメニューは学生が考えて指導案を作成したものです。
後期は港島幼稚園の園児を迎え、3クラス実施する予定です。