第5回再チャレンジ支援講座は7月27日をもって終了しました。
受講者40名中39名が波田学長から修了証を授与されました
第5回再チャレンジ支援講座修了式 学長式辞
平成21年7月27日
再チャレンジ支援講座第5期生の皆さん。本日は修了おめでとうございます。
神戸女子大学及び神戸女子短期大学は文部科学省の「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム」の認定事業としての委託を受けて、この「再チャレンジ支援講座」を実施してまいりました。
今回は、この神戸が発生源となる新型インフルエンザの影響で、一週間閉校することになる等不測の事態が発生し、予定が大きく変わったにもかかわらず、受講生40名中39名の方が修了証を受け取られたことに敬意を表します。
大学の持っているキャリア教育をベースにして、地域の方々と協力し、「子育てが一段落した主婦」・「定職についていないフリーターと呼ばれる女性」・「経済的な理由で定職につくために就職スキルを身につけたい母子家庭の方々」に、再チャレンジに必要な知識と技能を提供するこの講座は、多くの方の支持を受け、今回も112名の中から皆様を選ばせていただきました。
受講者の皆様がそれぞれの講座に真摯に向かい合い、再チャレンジして新しい自分作りに挑戦しようという強い志をもって本講座に臨んでいただき、本日で講座は終了しますが、皆様の再チャレンジしようという志を実現するには、本日の修了がスタートでもあります。
おりしも、本年は女性の社会進出を支援する「男女共同参画社会基本法」が制定されて10年という節目の年になります。男女が互いにその人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することが出来る男女共同参画社会が、皆様を待っております。
発揮する再チャレンジの形は皆様それぞれ異なると思いますが、ここで学ばれた知識・技能を生かして、再チャレンジを実現されることを願っております。
昨年来、経済環境は世界的に厳しい時代に入ってまいりました。皆様の再チャレンジの志を温かく迎えてくれる環境であるとはいえませんが、何度も何度も門をたたき、挑戦する気持ちをもっていただきたいと思います。
もし、活動の中で分からないことができたり、再チャレンジに迷いができましたら、いつでも事務局と相談してください。
皆様の今後のご健勝をお祈りして修了のお祝いといたします。
第5回再チャレンジ支援講座修了式 第5期生答辞
例年になく続く梅雨の最中、本日、私たち再チャレンジ支援講座5期生は無事、修了式を迎えることになりました。
私は中国出身で、17年前に日本に参りました。大学で日本語を学び、一般の日本人女性と同じように、結婚、出産、子育てと家庭を中心に生活しながら、働くチャンスを伺って居りました。子育ては一段落しましたので、いざ働くと決めた時は、就職する手段とノウハウは、私にはないことに気づき、困っていた時に、当講座に出会いました。
期待と不安の気持ちを持って、臨んだ1回目の講義は、企業が求める求人像、ブランクの長い私たちに、社会人基礎力や求められる能力とはなにか?を教わり、就職するためには、求人の意図をしっかりと理解することが必要であることを学びました。「自己分析」は、今まで自分の人生を振り返り、長所を見つけて、その長所を生かす手段として就職を考えることにより、自分も就職が出来るという自信を持ちました。
「模擬面接」は本番さながらの緊張感の中で行われ、私は終始緊張しっぱなしではありましたが、本番の面接では絶対的な自信が生まれました。
「パソコン」は分かりやすく丁寧な指導を受けました、本講座一番長い時間をとりまして、ワードを使ってビジネス文書作成やエクセルで合計、平均などの計算、グラフ作りを習得することをできました。
「労務知識」や「ビジネスマナー」「接遇訓練」の講義を通じて、日本の労務慣行と外国人にとって難しいコミュニケーションマナーを学びました。言葉使いの中に特に苦手なクッション言葉、きれいな挨拶、身だしなみの注意点などを学習しました。ここで私が習得したものは、仕事上だけではなく、生活の中でも活用できる大きな財産となりました。
2ヶ月前、新型インフルエンザの影響を受けまして、1週間遅れの開講になりましたが、と滞りなく、すべてのカリキュラムを受講することができました。学校側からは私たちが再就職するのに必要な講義と素晴らしい先生方をご用意していただきました。今後は、私たちが学んだことを実践しなければなりません。
経済環境はまだまだ厳しく、私たちの再チャレンジは簡単に成功するとは限りませんが、女性として新たな挑戦をしたいという開講時の思いを忘れることなく、それぞれのキャリアデザインを実現するために挑戦しつづけたいと思っております。
本講座で出会った受講者の方々とは、本日でお別れになりますが、同じ方向の目標を持つ仲間であることを確認し、ここで一緒に過ごした時間の大切さを胸に、これからも励まし合って行きたいと思っております。
最後になりましたが、熱心にご講義、ご指導していただいた講師の方々、手厚い配慮をしていただきました事務局の方々に改めて御礼を申し上げるとともに、神戸女子大学・神戸女子短期大学並びに「再チャレンジ支援講座」のますますのご発展をお祈りし、第5期生を代表して答辞とさせていただきます。
平成21年7月27日
第5期生受講生代表 河知 小夏
第5回再チャレンジ支援講座の応募状況
応募状況概要 | |
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応募者数 | 112人 |
受講決定数 | 40人 |
受講者内訳 | |
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主婦 | 28人 |
母子家庭 | 4人 |
フリーター等 | 8人 |
受講者内訳(年代別) | |
20代 | 6人 |
30代 | 6人 |
40代 | 24人 |
50代 | 4人 |