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2008年5月25日
学園広報 橘

「第2回ローズ・フェスタ」開催報告!

平成19年に開催した第1回目は離宮公園の40周年記念やCP(キャンパス・パーク)連携締結の記念事業ということで、特設ステージが組まれ学友会メンバーが中心となり「須磨音楽の森 神戸女子大学音楽祭」として運営しました。

今年からは教職員で組織される地域連携推進委員会(地域連携推進委員会:委員長 文学部 齊山美津子教授)が推進していく年中行事の一つとして図られ、教育目標となっている「自立心・対話力・創造性」を培うための人材の育成を目標に、学生有志のボランティアにより実行委員会が組織され齊山委員長らの指導のもと企画と運営が行われました。

神戸女子大学では昨年「エコ・キャンパス宣言」を行い、環境保護活動の推進・啓発教育に力を注いでいることもあり、「自然と融合したフェスタ」となることを重視。

ゴミの持ち帰りの協力を呼びかけたり、景観をさえぎるものを作らないように、キャナル前の広場上にステージを直接設置するなど工夫をこらしました。

来園者の方々は設置されたテーブル席やベンチ、ポセイドン広場へ続く階段などに腰掛けて観る方や、ばらの小道を散策しながら観る方もおられ、美しいばらや自然を満喫しながら思い思いのスタイルで楽しんでいただくことができました。

神戸女子大学管弦楽団は「トップ オブ ザ ワールド」「ディズニー ファンティリュージョン」と続き、最後に新春の世界的なイベントであるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでおなじみの『ラデツキー行進曲』(Radetzkymarsch 作品228−1848年ヨハン・シュトラウス1世が作曲した行進曲)を演奏。

観客のみなさんから手拍子をいただき大いに盛り上がりました。

手話部は、ミャンマーのサイクロンや四川大地震で心身ともに傷ついている現地の被災者の方々に向けてのお見舞いと励ましの心をこめて、中越地震の支援曲である「私にできること」を手話コーラスで披露し、大きな拍手をいただきました。

筝曲部はばらの庭園にマッチした曲名の「光と風と」「虹の精」や、月見の名所でありかつては「武庫離宮」という皇族の別邸という歴史を感じさせる「荒城の月」を奏し、雅な筝の音色がばらの庭園に流れました。

さて、ここでいよいよ今回のフェスタのメインプログラム。

女声合唱団の高倉台コールエコーのみなさんが、薄桃色の美しいドレスに身を包み、バラの花を胸や髪に飾っての登場です。

「野ばら」や「ほんとにきれい」など、バラの花たちも思わずうっとりとため息をつきそうな澄んだ歌声が庭園に広がりました。

同じく高倉台男声合唱団のみなさん。

9人という少ない人数にも関わらず、数多の人生経験を越えてきた深みのある力強く重厚な歌声の「才太郎節」。そして安心感のある大きな温もりを感じさせてくれる「白百合」を聴かせていただきました。

最後は、混声での大合唱。

歌を愛し唄うことに心をこめ、心の底から楽しんでおられる皆さんの「千の風になって」は、澄んだ美しいハーモニーが風となり庭園の中を吹きわたっていくような響きでした。

人生の大先輩のみなさんの、人間性の大きさを感じさせられる歌声をばらの花達にも堪能してもらったことでしょう。

続く服飾研究会は、アイデアと創造力を最大限に活かした着物のリメイクファッションショー!

和服たちのモダンでレトロな装いが、「離宮」という雅なイメージにぴったりの粋な洋装に姿をかえ、音楽にのせて物語風にショーを展開してくれました。

今年は日仏友好100年の記念の年でもありますが、ショーはさながら明治時代の鹿鳴館を彷彿とさせ、まさに「魅せられた」ファッションショーとなりました。

コーラス部は、公園に咲いている可憐で白いバラの名でもあり、平和を願いふるさとを愛する人々の心の歌として世界中で愛されている、サウンド オブ ミュージックでおなじみの「エーデルワイス」を澄んだ歌声で奏でました。

トリを務めるのは軽音楽部。

ギター・ベースとドラムというシンプルな構成の女性3人ユニットが、「ハナノユメ」などフェスタにマッチした曲をチョイス。

軽快で明るいリズムが心地よく、ベースの音が体に響いてくるようなライトな曲を演奏してくれました。

最後は、参加者全員がステージに大集合。

観客も参加しての「世界に一つだけの花」の大合唱で、ばらの庭園での楽しいフェスタのひとときは幕を閉じました。

神戸女子大学は地域に根ざした大学・愛される大学を目指し、社会貢献に有為な女性の育成を目標として、独自の「神女らしい」手作り教育と活動を行うべく、地域の皆さんを主役に、学生を活動の中心として教職員が一丸となって地域連携活動に心を込め力を注いでおります。

須磨離宮公園とのCP(キャンパス・パーク)連携もその一翼を担う大切な活動です。

今回その連携行事の1つである「ローズ・フェスタ」に、観客としてだけでなく演者としても、地元の方々に協力・ご参加いただけたことは、主催した実行委員会の学生にとっては大きな励みに、そして神戸女子大学にとっては大きな喜びとなりました。

当日来園しステージを応援いただいた皆様に心より感謝いたします。


◆当日の演奏曲目より(順不同)
高倉台コールエコー    「野ばら」「うぐいす」「ほんとにきれい」「すずしい日」「エーデルワイス」
                 「ひまわりの風」
高倉台男性コーラス    「才太郎節」「白百合」
混声合唱           「千の風になって」
神戸女子大学管弦楽団  「トップ オブ ザ ワールド」「ディズニー ファンティリュージョン」
                 「ラデツキー行進曲」
箏曲部            「桜に寄せる幻想」「虹の精」「荒城の月」
手話部            「虹の彼方へ」「私にできること」「涙そうそう」
コーラス部          「サリマライズ」「風になりたい」「エーデルワイス」
軽音楽            「とび魚のバタフライ」「ヒラヒラヒラク秘密の扉」「ハナノユメ」

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