種類 | 題名 | PDFファイル |
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原著 | [PDF:587KB] | |
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ノート | [PDF:431KB] | |
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研究活動 | [PDF:530KB] |
森下 敏子、細見 和子、今本 美幸、稲垣 寛
ローゼル葉およびケナフ葉の二酸化炭素吸収能を測定し比較検討した。
タイ産ローゼルおよびミャンマー産ケナフの種子を播種し栽培したものの中から1本ずつを選定し8月から11月にかけてCO2 デテクターで測定した。中国産ケナフは青皮の種子を同時期に栽培したものを同様に使用した。
対照としてオクラと黒ダイズの葉を用いた。タイ産ローゼル、ミャンマー産のケナフはともにCO2吸収が見られたのに対し、オクラと黒ダイズではCO2量の増加が認められた。
廣 陽子、庄司 圭子
近年の幼児の食に対する意識や行動、態度に関わる研究動向は、保護者評価が中心として展開されている。しかし、幼児でも容易に回答可能な野菜や果物の生長認識クイズを用いることで、幼児の食を巡る態度や能力を育む背景をより明確に把握することが可能であると考える。本研究は幼児自身の回答によって得られた野菜生長認識と保護者評価による幼児及び保護者自身の食に関わる態度との関連性を検討することによって、幼児への保護者の影響性を実証的に明らかにし、今後の保育現場での食育活動の視点を考察することを目的とした。その結果、幼児の野菜生長認識は幼児自身の「食への興味・関心」と保護者の「食に関わる態度」に関連性が認められた。また、特に、幼児の「食への興味・関心」と保護者の「食に関わる態度」や、幼児の「食に関わる態度」と保護者の「子どもに対する食教育の推進」の関連性が明らかになった。このことから、今後の保育現場での食育活動を考える際には、目的に沿った食育活動によって得られる効果を踏まえ、幼児のみの食育活動の展開に留まるのではなく、幼児と保護者が共に食育活動に参加し、双方の食に対する態度の向上につなげる必要性が示唆された。
浅木森 和夫
情報処理実習室に配置されたパソコンがどのようにユーザに利用されているか、ログオン時の記録をもとに分析を行った。その結果、情報処理実習室のパソコン配置パターンが、ユーザのパソコン利用パターンに密接に関連していることが判明した。このことは、パソコンを利用した学習効果の向上、学習以外での効率的なパソコンの利用を図る上でパソコンの配置が重要なファクターであることを示している。
中川 伸子
「ホスピタリティ」という用語は、現在商業的な意味合いが強い。しかし、原初の「ホスピタリティ」がもつ意味は人間同士の繋がりへの約束ごととしての「歓待」であり、筆者はその本来の意味を現代に呼び戻すことが必要であると考えている。
本稿では、「ホスピタリティ」の真の意味を少しでも明らかにしたいと考え、まず初めに、現代の「ホスピタリティ・マインド」を明確にし、日本におけるおもてなしの心が茶道に通じることを述べる。そして、西欧に「歓待制度」があったことを明らかにしているエミール・バンヴェニストの制度語彙の研究を引用し、古代のコミュニティには「歓待hospitalité(仏)」というもてなしの概念があったことをみる。さらに、歴史とともにその概念が変化したことを概観する。最後に、人間が「他者」を受け容れる様相を倫理であるとする昨今の論考を援用する。
本稿の考察を通して、「政治的なものle politique(仏)」に先立つ「家族的なものle domestique(仏)」という課題も浮かび上がったので、さらに「歓待」の本質を探究していきたい。
井上 吉世
おからの添加がケーキの品質に及ぼす影響を調べた。無添加のケーキに比べておから添加ケーキの色調は黄味度が高くなった。また、無添加ケーキに比べて食物繊維、無機成分の栄養素の含量が多くなった。水分活性の値は無添加ケーキに比べて高くなったが、保存性は良かった。
今本 美幸、西川 貴子、伊達 佐和子、森下 敏子
平成18年度より、食物栄養学科では「食育」を取り入れた授業「栄養学実習Ⅱ」において子どもの料理教室を開始し、今年で5年が経過する。この授業は、栄養士をめざす学生が、「食育」の意義や必要性を学ぶほか食育の実施内容の検討や方法を習得し、幼稚園児や保育園児を招いて子どもたちへ調理指導を行うものである。平成19年、我々は栄養学実習Ⅱの食育導入についての経緯と学生への効果を報告した。今回は、調理体験が子どもたちに与える影響を調べたところ、子どもの「食」への関心が高まったことが示された。「栄養学実習Ⅱ」で導入した子どもの料理教室は、学生への食教育だけではなく、実際に保育所・幼稚園と連携・協力することで、家庭における「子育て支援」の一環となっていると考えられる。
森内 安子
脂質の消化実験には乳化が必要であるが、この乳化を超音波装置からタッチミキサーに代えて実験を行った。その結果、酵素反応中にタッチミキサーを10分ごとに30秒間かけることで乳化状態を超音波の状態に近づけることができ、タッチミキサーでの脂肪の分解率は超音波に近い数値を示した。また、酵素反応時間は30分で分解率が10%以上の値であるため、必ずしも60分でなくても良い。さらに、酵素反応である以上当然ではあるが、緩衝液の必要性は明らかであった。