神戸女子大学のNews詳細
2016年10月26日
学園広報
外務省主催の外交講座 須磨キャンパスで開催
2016年10月26日・水曜日、神戸女子大学須磨キャンパスにおいて、外務省主催による世界における国際協力の現状を学ぶ「外交講座」を開催しました。
外務省国際協力局地球規模課題総括課課長補佐 石塚 恵氏が「持続可能な開発のための2030アジェンダと日本の取組」という演題で講演し、文学部神戸国際教養学科の専門科目「グローバル・ローカル専門演習Ⅱ」や共通教養科目「世界の民族と宗教」を履修している約150名の学生が受講しました。
石塚氏は、自身が外務省に入省したいと思われた理由から話され、国際連合が行ってきた極度の貧困を解決することが主であった「ミレニアム開発目標(MDGs)」の活動とその成果について述べ、一国だけでは解決できない気候変動、自然災害、感染症といった地球規模の問題を国際連合が具体的な目標を掲げて取り組むため、2015年に採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」(以下SDGs)について詳細な説明をされました。
SDGsは、先進国にもかかわりの深い新たな課題を追加し、17の分野の開発目標を掲げています。石塚氏は、「健康」「教育」といった日本の得意な分野と、これから積極的に取り組むべき女性関連分野の「ジェンダー」についての施策に言及し、学生の関心をひきました。
神戸女子大学の建学の精神の一節には「本学園の教育は、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする有為な女性を育成するにある」とあり、特に、幅広い国際教養と世界に通用するコミュニケーション力を身に付け、国際分野でリーダーシップを発揮して、世界の平和と地球の未来に貢献できる女性を育成することを教育目標に掲げる神戸国際教養学科の学生には大きな励みや刺激になりました。
次代を担う学生が、地球規模の課題や持続可能な社会へ自分は何ができるか考える機会となり、外務省の第一線で活躍していらっしゃる石塚氏の経験や熱意に感銘を受けた学生が講演後にも質問するなど、有意義な外交講座となりました。