神戸女子大学のNews詳細
2016年5月25日
学園広報
インドネシア・ウダヤナ大学医学部よりの招聘研究者による特別授業
神戸女子大学の健康福祉学部は、インドネシアのウダヤナ大学医学部から講師としてウィハンディ・デサック博士をHORNこと兵庫海外研究ネットワーク事業による招聘研究者として2016年5月18日・水曜日から1ヶ月間受け入れています。
デサック博士には健康福祉学部が夏に行っている海外研修プログラム「国際健康福祉プログラムⅠ」でウダヤナ大学における研修の指導をしていただいています。
2016年5月25日・水曜日、4時限目にデサック博士に健康スポーツ栄養学科の梶原 苗美教授・松本 衣代准教授担当のゼミ「専門演習Ⅰ」の時間に、英語による特別講義をしていただきました。通訳は梶原教授が行いました。
博士は最初にインドネシア、ウダヤナ大学の概要と医学部について説明されました。そして同学部の多岐にわたる主な研究テーマの中から特に、デング熱、肺結核、糖尿病、高血圧、子宮頸がんワクチンなどその概略を講義されました。
また、医学部の学生が、クラブ活動や社会活動の一環として地域の医療活動に貢献し、患者やその家族を支えるボランティアを行っていることも話され、神女大の学生は強い感銘を受けました。
神女大の学生は、インドネシアの学生の生活やアルバイトにも興味をもち、神女大学生の過去の研修、インドネシアの自然の風景や食文化の写真を見て、栄養を学ぶことを通して国際交流に積極的に参加したいという気持ちをもちました。
当日の6時限目は、2016年春開設した健康栄養学研究科の第1期生4名がデサック博士の講義を受けました。
テーマは「栄養と長寿」です。博士は、加齢による疾病の治療研究の変化や今後の対応策などの紹介、加齢による病気を食事で予防できることなどについて講義しました。大学院生はインドネシア政府が推奨する食事内容や特にインドネシアにも日本でいう「腹八分」があることなど、大変興味深く聴講しました。講義終了後には、大学院生からインドネシアの基準となる食事内容の作成に関する質問があり、日本とは異なる点があることを知り国際的な視点で栄養を学ぶ意義を理解しました。