神戸女子大学のNews詳細
2014年7月12日
学園広報
神戸市『大学都市KOBE!発信プロジェクト』に「はじまりの芸能」参加:講演会報告
グランフロント大阪で開催されている神戸市『大学都市KOBE!発信プロジェクト』に「はじまりの芸能」というテーマで参画していた神戸女子大学古典芸能研究センターは、最後の催しとして2014年7月12日・土曜日に、講演会「源平の興亡と芸能~須磨一の谷の合戦〜」を行いました。
神戸女子大学須磨キャンパスは「一の谷の合戦」があった須磨一の谷や「源平ゆかりの古刹」として有名な須磨寺の近くに位置することから、「源平の興亡と芸能」を取り上げ、講演会と琵琶演奏を中心としたイベントとしました。
川森 博司古典芸能研究センター長のイベント紹介の後、阪口 弘之神戸女子大学名誉教授の講演があり、平敦盛と熊谷直実を題材とした能楽や浄瑠璃などの古典芸能が多数存在し、また、様々なストーリーも存在することや敦盛の笛にまつわる多くのエピソードをわかりやすく解説しました。
続いて、川村 旭芳氏による筑前琵琶の演奏が行われ、会場は琵琶の音色に惹かれて入場された方もおられて、準備した席は一杯になりました。川村氏の心にしみる琵琶演奏の弾き語りに観客の皆様は熱心に聞き入り、終了後は大きな拍手が贈られました。川村氏は演目ごとに平家物語や演奏についての解説を行い、初めて古典芸能にふれた人には、古典芸能に親しむ機会になったようです。
最後に行われたフリートーキングの時間は、ご来場の皆様から質問が相次ぎ、阪口名誉教授と川村氏が回答をして、古典芸能のもつ魅力が感じられる有意義な時間となりました。