神戸女子大学のNews詳細
2013年10月3日
学園広報
「東日本大震災被災地視察・学びのツアー」報告会
2013年10月2日・水曜日、3日・木曜日の昼休みに、神女大家政学部の学生と教員が夏休みを利用して8月25日・日曜日〜29日・木曜日の間に行った「東日本大震災被災地視察・学びのツアー」の報告会を行い、2日間で学生と教職員約100名が出席しツアーに参加した学生の報告に耳を傾けました。
この学びのツアーには、家政学部の教員3名と学生36名が参加し、東日本大震災の復興状況を視察し、「お茶っこ飲み会」を開き仮設住宅にお住まいの被災者の方々と一緒に小物作りなどの交流会を行いました。
学生たちは、5月から東日本大地震についての勉強を始め、宮城県牡鹿郡女川町(おしかぐんおながわちょう)出身の教員や「人と防災未来センター」、福島県の「うつくしまNPOネットワーク」、「みちのく談話室」の方々に講話をしていただき被災地への理解を深めてきました。
学生たちはこの学びのツアーで自分たちができる被災者の方々の心に寄りそう事は何かを考えイベントを計画し、お土産用の小物やお菓子、パンフレットを何回も集まって作成しました。
報告会の1日目は福島県、宮城県、岩手県の被災地のNPO法人の理事長や語り部の方から当時の被害状況を伺った内容と復興の状況を報告するとともに、今後の課題をグループごとにパワーポイントを使って、撮影した写真を提示しながら発表しました。
学生たちは、発表を通して未だ復興の進んでいない被災地のことを一人でも多くの人に伝えたい気持ちを訴え、災害への備えと地震が起きた時の適切な行動がいかに重要かを学んだと発表しました。
2日目は、2年前に上野研究室のゼミ生が「かまぼこ板表札」を持って訪問したことでご縁ができた陸前高田市の仮設住宅で、グループに分かれて行った「お茶っこ飲み会」の交流会の様子を上野研究室のゼミ生7名が、各自が訪れた仮設住宅での交流会について発表しました。
「お茶っこ飲み会」の報告では、学生と会話を交わしながら小物を仕上げる企画が、若者と話す機会が少ない被災者の方々に手作りのお土産とともに予想以上に喜ばれたことなどを報告し、暖かく迎えてくださって色々な体験談を明るく語られる仮説住宅にお住まいの方に、学生たちは逆に励まされ元気と勇気をいただいたと話しました。
学生たちは、「かまぼこ板表札」を今も大事に飾ってくださっていることも聞き、仮設住宅を訪れて本当に良かったと感激しました。
「どんな経験をしても人に優しくできることは素敵なことだと思いました。」「生命の重さがわかりました」「家族の絆の大切さを感じました」という学生の報告会での言葉が印象に残る報告会でした。