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2012年11年19日
健康福祉学部

脚本家 木皿 泉氏がポートアイランドキャンパスに講演会に来てくださいました

2012年11月19日・月曜日、脚本家の木皿 泉氏が講演に来て下さいました。

何になりたいかよくわからないまま、OLを続けながら試行錯誤を繰り返していた若い日々から脚本家として歩き出すまでのこと、公私ともにパートナーである相方さんとの出会いや暮らしぶりまでたくさんのことを話して頂きました。

『パートナーと2人で1人の「木皿泉」を名乗っているのは、2人でいると悪いこともいいことも相対化されてあまり気にならなくなってちょうどよくなる心地よさがあるから。
いろいろなことを経験するたび「自分は無能だ」とわかる、それを引き受けることが大事だと思う、引き受ければまた頑張れる。現実を引き受ける覚悟がいると思う。
これから2人でこんな仕事がしたいと考えているのは、現実と共に生きるのに「物語」は必要だと思っているので、現実を真摯に見つめた新しいドラマを作っていきたい。
新しいドラマの「種」を発見して今の人たちが「生きていこう」と思えるようなドラマを作っていきたい。次の時代につながるような仕事を神戸の地で2人で細々と続けていきたい。』

学生たちに、ご自身の失敗や経験談を淡々とけれど愛情をこめて話してくださいました。
「社会は効率だけで動いているわけではなく、夢見る人も働く人も両方が必要であること」「TV界の厳しい現実」「東京ではなく神戸にいることの意味」などなど、本当に示唆に富んだお話ばかりでした。

学生たちの顔を見ていると、それぞれの心に人生の先輩からのメッセージが届いていることがわかるようないい表情をして聴いていることがよくわかりました。木皿泉さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

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