神戸女子大学のNews詳細
2012年10月26日
学園広報
高校生の皆さんが古典芸能研究センターで校外学習
2012年10月26日・金曜日、兵庫県立西宮今津高等学校2年生35名の生徒の皆さんと引率の2人の先生が、校外学習のため神戸女子大学古典芸能研究センターを訪問されました。
目的は、修学旅行先の沖縄での体験が、さらに感動と興味を深められるように事前に沖縄の「伝統芸能」について学習をするためです。
「沖縄祭祀資料データベース」を構築するなど、実績のある古典芸能研究センター兼任研究員である神戸女子短期大学の武藤 美也子教授と神戸女子大学知名 定寛教授が高校生の皆さんに沖縄への関心をさらに深めてもらえるように講義をおこない、データベースの検索方法も教授しました。
午前の講義で武藤教授は、沖縄の祭祀の起源や特徴についての考察を述べました。祭がおこなわれる御嶽(ウタキ)についての詳細な説明から、沖縄の祭の最高司祭者や形態について、また高校生の皆さんが訪れる予定の国頭村を中心に、祭の画像を提示しながらの興味溢れる講義でした。
午後の講義では、知名教授が動画を使って沖縄の伝統芸能の「組踊」「琉球舞踊」「沖縄民謡」などの伝統芸能についての特徴を解説しました。新たな沖縄民謡が創作され、西洋楽器が取り入れられた民謡は現在活躍中の作曲家や歌手によって広く知られていることなどをまじえながらの講義で、沖縄の伝統芸能に親近感がわいてくる話でした。
現地の人々との対話をとおして沖縄の人の心にふれ、沖縄の文化を少しでも知ってほしいという二人の教員の想いが伝わり、生徒さんたちに、実りのある楽しい修学旅行をしていただきたいと願っています。
講義テーマ
- 午前 テーマ
- 1.「芸能とお祭り」
- 2.お祭りの中の芸能を見る−「沖縄祭祀資料データベース」を使って
講師 武藤 美也子 神戸女子短期大学教授 - 午後 テーマ
- 「沖縄伝統芸能のあれこれ」
講師 知名 定寛 神戸女子大学教授