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2008年9月8日
学園広報 橘

「発達障がいの子育てプログラム」開催中です!






2008年の夏は大変な猛暑となりましたが、子ども達は元気一杯でお父さんお母さんといっしょに三宮キャンパスに通っています。

少子高齢化が進んでいる現代社会において、「子育て支援」は重要な社会問題や課題として多面的に様々な支援が行われています。

健康福祉学科でも2007年より、学科の特性として福祉の観点から、社会問題となっている「孤育て」問題に対応すべく「くじらクラブ」を開催しています。本プログラムはさらなる多彩な支援として社会のニーズに応えるべく、発達障がいの子ども達を対象として企画されました。

発達障がいという診断がされても、日々の生活の中で子どもたちをどう育てていけばいいのか、どんなふうに関わればスムーズにコミュニケーションを結べるのか、保護者の方々は日々迷いの中におられます。
「怒ったら物を投げる」「指示が入りにくい」「友だちとうまく遊べない」といった、一人ひとりが抱えているちょっと困った行動をどう受け止め対処するべきかを、参加者のみなさんと一緒に活動を通して考え実行しながら振り返って修正するということを、臨床心理士や保育士等の専門家と共に進めています。

セッションは全8回が予定され、現在までにすでに6回の活動を終えました。
次回からはいよいよ保育所や幼稚園への入園や小学校就学に向け、子どもたちのハンディの中身をより分かり易く伝えるためのサポートブック作りに入っていきます。

子どもたちは「子どもプログラム」の中で、お父さんお母さんとは離れて保育士や学生と一緒に汗をいっぱいかきながら、のびのびと自由遊びや集団遊びを楽しんでくれています。

プログラムに参加している学生は、子どもたちの行動記録を取り、反応の様子を見ながら、よりわかりやすいことばかけや指示の仕方を工夫することのお手伝いを行っています。 発達障がいを持つ子どもたちに初めて出会う学生もいますが、先輩である臨床心理士や保育士の方々の関わりを間近で見るチャンスに恵まれたことで、具体的な対応を実践的に学ぶことができています。

「子どもたちに早く会いたい!」

子どもたち以上に毎週のセッションを楽しみにしている学生が多く、卒業論文で「発達障がい」を研究題材に選んだ学生は、事前に自主的に勉強をしながら参加しています。

学生たちからはふだんの講義の時とは違い、予想以上に「嬉しい表情や行動」を見ることができ、指導に当たっている教員にとっても、改めて学生達を見直すいい機会となりました。

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