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2007年3月13日
日本IGCP国内委員会委員長に本学教授が選任
2月27日に日本学術会議で開催された日本IGCP国内委員会で、文学部教授・波田重熙が委員長に選任されました。IGCPとは、地質科学国際研究計画(International Geoscience Project)の略語で、ユネスコと国際地質科学連合(IUGS)が国際共同研究として1972年から正式に推進している国際プロジェクトです。先日パリのユネスコ本部で第35回のIGCP科学理事会が開催されましたが、IGCP科学理事会の基で国際プロジェクトを統括する各国の組織が国内委員会(National Committee for IGCP)です。このように長い歴史を持つIGCPは、元々純粋な地球科学的研究について発展途上国を巻き込んで推進する目的でスタートしました。しかし、近年では地球環境問題や津波など大規模な自然災害の発生を反映して、社会に貢献する地球科学を目指して応用分野のプロジェクトの推進にも力を入れています。とくに2007年から2009年はユネスコの「国際惑星地球年」で、種々の事業が展開されます。その中で、日本IGCP国内委員会も"持続可能な社会の実現"のために重い責任を負うことになります。
波田教授は、山陰海岸をユネスコが認定する「世界の地質公園(環境教育を実践する場)」にするための運動を続けています。しかし、"持続可能な社会の実現"のためには、本学が神戸市などと連携して実現するエコキャンパス化構想も含めて、草の根の運動が不可欠です。