神戸女子大学

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国井美果先生によるコピーライターのお仕事紹介

2024.08.02 心理学科

本学心理学科は「臨床心理」「経営・消費者心理」「メディア心理」という3つのモデルで構成されており、心理学の科学的な学びを実践に変え、社会で生き生きと活躍できる女性を育てることを理念としています。

先日、主に3回生を対象にした授業「メディア心理Ⅱ」(栗田教員)は、特別講師としてコピーライターの国井美果先生をお招きしました。国井先生は、知る人ぞ知る日本を代表するコピーライターの大家。ADC賞、TCC賞、日経広告賞大賞、朝日広告賞最優秀賞など、多数の賞を受賞されています。

『一瞬も 一生も 美しく』(資生堂)
『一人の商人 無数の使命』(伊藤忠商事)

上記の代表作に見られるような、凛とした美しさが際立つ国井先生のコピーは、多くの企業のブランド力を押し上げてきた実績があります。

そんなパワーを持つ言葉を紡いでこられた先生のお話は、敏感な感受性と吸収力を持った多くの学生らの心に強く響いたようです。今まで学んできた心理学の知識と実際の仕事(コピーライティング)が繋がった機会でもありました。

以下、学生らの心に響いた「国井先生のお言葉」トップ4をご紹介します。

①『クライアントである企業の原点を知り、話し合いの中で仮説を立てる。』

「生活する当事者を意識し、クライアントとの話し合いを何回も行うことはカウンセリングと同じであり、どの職業にも通用することを学びました。この言葉を聞いたので、より一層心理学が好きになりました。」 (R.N.)

「言葉を育てるという発想は今までの私にはなく、あらゆる側面から言葉を集約させて、その企業の解像度を上げていくということは根気がいる作業でもあるし、なかなか実感も湧きにくい作業だと思います。企業のまだ気付いていない「気づき」を見つけ、光の当て方を変えるコピーライターという職業をもっと知りたいと思いました。」(A.K.)

②『コピーは、手紙だ。』

「誰かに伝えるため、国井先生が一つ一つのコピーに心を込めていることが伝わった。だからこそ国井先生のコピーには透明感があって綺麗な印象が持てるのだな、と思った。国井先生はコピーライターをコピーに残さないようにしている、と仰っていたが、やはり国井先生を通すことで何かそこに残るのだろうなと感じた。それは決して国井先生が残さないようにしているものが残っていると言っているのではなく、国井先生の経験や思いがそこに乗って、私たちに伝わるからなのではないか、と私は考えた。」(Y.E.)

③『短い言葉にまとめるのではなく、短い言葉でど真ん中を突く。』

「国井先生がとても柔らかな透明感のある方だったので、こういう強い芯の部分にとても驚いたと同時にすごく尊敬の気持ちで溢れました。自分自身も就職活動で迷った時は、自己理解に戻って自分のど真ん中にあるものを大切にしたいな、と思いました。不安と希望どちらも大切にしながら就職活動を頑張りたいと思います。」(S.A.)

④『美しい言葉ではなく、「働く言葉」を生み出している。』

「コピーは作って終わりではないということ、良いコピーは長く機能していくもの、働き者のコピーだとおっしゃっていたことも心に残りました。機能し続けるコピーを生み出すには、企業に対して真摯に向き合う姿勢や自分が紡ぐ言葉に責任を持つということが大切だと学びました。」(H.H.)

ご講義の後半には、学生らが課題として作成した「神戸女子大学のためのコピー」のランキング結果にもコメントをくださり、ワクワクした、実践的な学びとなりました。「自分も美しい言葉を紡げる人になりたい」と感じた学生が多かったことも、大きな収穫です。

大変お忙しい中、素晴らしいご講義を提供してくださった国井先生に、心よりお礼を申し上げます。

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