2024.11.07 看護学科
感染免疫学は、8回の講義と演習5回(計13回)の科目です。まず8回の講義で感染に関する基礎知識である感染経路やウイルスと細菌の講義そして感染対策や関連法等を学習します。基礎知識を学んだ上で最後の5回は実験室と教室で演習を行っています。 その中でも主に演習について紹介します。
今回は初めての試みとして10月15日の「世界手洗いの日」に合わせて手洗いの啓発ポスターをグループに分かれて作製しました。各グループさまざまなアイデアでポスターを作製していました。
さらに、実験室での演習では、口腔内粘膜を擦過し塗抹標本作成し、グラム染色後に、顕微鏡を用いて自身の口腔内の常在菌や扁平上皮を確認する実技を臨床微生物学の専門家の指導で行いました。
また、スマートフォンやエレベーターのボタン等、日常で手指が高頻度に接触する環境の細菌や、自宅の台所やお風呂場の細菌、手指衛生後の皮膚表面の細菌を採取し、培養する実験を行いました。
これらの演習と実験により、身近な微生物を視覚的に理解し、感染経路を遮断することや適切な手指衛生の重要性を再認識すると共に、病院内で薬剤耐性菌を発生させないための注意点について考察を深められました。
実技演習や実験は、終始グループメンバーと話し合いながら協力し合って進められ、集中しながらも時折笑顔がみられていました。今回の演習で感染対策への関心を高めることができました。