2024.09.21 看護学科 FD・看護セミナー委員
神戸女子大学看護学部では、開学部当初より「コミュニティ・オブ・プラクティス※1」に関するセミナーを企画し、人々の暮らしと文化を支える看護実践活動についての関心や問題、熱意などを共有してきました。
2024年度は、9月21日に、「こころを支える」をテーマに、人々の健康をこころの側面から支えることをとおして、誰もが安心して自分らしく暮らせる地域づくりについて考える機会としました。
当日は、会場とオンラインを合わせて全国から102名の方の参加がありました。
今回のセミナーには3名のパネリストを招聘しました。
帝京大学医療技術学部看護学科教授/精神看護専門看護師寺岡 征太郎氏には、「看護職のこころを支える」として、看護の現場でみられるこころの疲弊とそれへの対処について、報告していただきました。
国立病院機構医王病院 看護師長/老人看護専門看護師高道 香織氏には、「難病と共に生きる人のこころを支える」として、ALS患者の生活や意思決定を支えることについて、報告していただきました。
神戸女子大学看護学部・看護学研究科 教授/学部長玉木 敦子氏には、「妊産婦のこころを支える」として、妊産婦がおかれている現状から、妊産婦を支えるための専門職の連携の必要性などについて報告いただきました。
「こころを支える」ことは目には見えないからこそ面白い、看護が対象とする人々にとっても、看護職自身にとっても、大切なものであるということが共有され、今一度実践を振り返る機会となりました。
※1 コミュニティ・オブ・プラクティスとは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のこと。