神戸女子大学

News・Events


森林植物園の間伐材を用いた「親子でカホンづくりワークショップ」の開催

2024.10.20 家政学科

このカホンづくりプロジェクトは、今年の4月に卒業研究で「木製の家具をつくりたい」という学生と「子ども用の家具について研究したい」という学生の要望が、2人で協力して六甲山の間伐材を使った子ども椅子が作れないかとなったことが始まりです。

しかし、自分たちだけでは実現することは難しく、六甲山の間伐材に詳しい企業(シェアウッズ様)に相談することになりました。 シェアウッズの代表:山崎さんから「子ども椅子を作るのは難しいけれど、カホンという椅子のような打楽器はどうですか?」とご提案があり、カホンづくりワークショップを一緒に開催することが決まりました。

6月末、シェアウッズ様の工房を見学し、山崎さんのこれまでの神戸での活動やその背景を聞きました。 7月初旬には山崎さんと一緒に神戸市立森林植物園に行き、森林植物園の職員さんのご案内のもと、カホンに使用する木の選定をし、コウヨウザン(広葉杉)からできた間伐材を用いることが決まりました。山崎さんからは選定した材料を3枚接ぎ合わせて1枚の板に加工すると、カホンにピッタリな板ができるとお聞きしました。 8月中旬に、選定した間伐材をカホン用に加工してもらうために、神戸市立森林植物園からシェアウッズ様の工房に運び出しました。暑い中の作業は大変でした。

  • カホンワークショップ1選定した間伐材
  • カホンワークショップ2間伐材の節の様子
  • カホンワークショップ3加工のため工房へ運ぶ運搬作業

9月末には、神戸女子大学須磨キャンパスで梶木ゼミの学生たち10名が参加し、山崎さんからカホンづくりのワークショップをしていただきました。 山崎さんにカホンづくりを習う過程では、自分たちにワークショップができるのかという不安とカホンを作ることが楽しいという気持ちの両方が湧いてきました。 完成後には、カホンの演奏方法も教えていただき、初めて叩くカホンに感動し、みんなで演奏をしました。 本番直前の10月中旬には、再びシェアウッズ様の工房で、カホン用の材料を切るお手伝いしましたが「2mmずれてもダメだ」と指導を受け、緊張しながら木を切りました。

  • カホンワークショップ4工房で木を切る作業
  • カホンワークショップ5学内での学生向けワークショップ
  • カホンワークショップ6ビスの場所を印付けする
  • カホンワークショップ7カホンに用いるスナッピー加工

そして10月20日(日)神戸森林植物園にて「親子向けのカホンづくりワークショップ」を開催しました。 当日のプログラムは、間伐材の学習から始まり、実際に親子でカホン作り、その後完成したカホンで演奏会を行いました。 親子でビスを打つ様子、飽きてしまいながらも親御さんが完成させていく様子など、様々な場面で親子の協力が見られ、微笑ましかったです。 最後の演奏ではカスタネットなども用意し、カホンに座れない小さい子どもたちも一緒になって楽しめました。 協力していただいたシェアウッズ様、参加してくださった親子の皆さんのおかげで、楽しみながらワークショップを終えることができました。

  • カホンワークショップ8ワークショップ当日用に加工した間伐材
  • カホンワークショップ9紙芝居で事前学習
  • カホンワークショップ10ビスを締める作業
  • カホンワークショップ11親子で協力
  • カホンワークショップ12電動ドライバーにも挑戦
  • カホンワークショップ134面が完成
  • カホンワークショップ14サウンドホール開け
  • カホンワークショップ15お気に入りのスタンプを押す
  • カホンワークショップ16完成したカホンで演奏会

企画した学生の感想

  • カホンワークづくりショップが自分にできるのかはじめは不安でいっぱいでした。子どもに向けて何かを説明をしたこともなければ、前に出て話すことも苦手だからです。しかし、実際に木を選定する工程からお手伝いさせていただき、自分の手元にカホンが来た時はとても感動しました。この感動をカホンづくりワークショップで多くの人に味わってほしいという想いが芽生え、不安が当日は絶対に成功させたいという想いに変わりました。当初私自身は間伐材の知識も浅く、カホンの知識も浅かったので猛勉強しました。当日失敗は絶対しないように事前にしっかりと準備をして臨みました。
    当日は主にワークショップ中の親子の手助けと間伐材の事前学習をオリジナル紙芝居で行いました。オリジナル紙芝居は子どもにわかりやすいようにイラストを多く使い、説明するときは声の抑揚、子どもの表情と反応を確認しながら行いました。とても難しかったですが、子どもたちの反応に救われました。「事前学習がとてもわかりやすかった」という子どもの声を聞いた時は、本当に頑張ってよかったと思いました。当日は不安も少しありましたが、自分の役目もしっかり果たし、山崎さん、神戸森林植物園の職員の皆様、先生と一緒に進めた仲間との協力もあって無事に成功して本当に嬉しかったです。(R.U)
  • カホンづくりワークショップを開催すると決めた当初は、「カホンとはなんだろう、うまくいくのだろうか」という不安が大きかったです。
    シェアウッズ様、森林植物園様の協力のもと、事前学習、事前準備を通し、カホンについて、また間伐材についてを学ぶことができました。知らなかった間伐材のことを学ぶと同時に、実際に木材の運搬、製材に関わっていくことで、より深く関心を持ちながら挑むことができたような気がします。当日は良い天気に恵まれながら、無事ワークショップを開催することができました。
    10組の親子を募集していたのですが、初めは3組ほどしか応募が来ず、不安に感じましたが、協力してくださっていたシェアウッズ様、森林植物園様の広報のおかげで、無事9組の親子に集まっていただくことができました。緊張しながら始まったワークショップでしたが、みなさんの協力のおかげで、無事終えることができました。親子で協力しながらカホンを作っていく様子は微笑ましく、かわいくもありました。このような機会を持つことができ、私自身とても貴重な経験をすることができました。 協力してくださったシェアウッズ様、神戸森林植物園の皆さん、梶木先生、参加してくださった親子の方々ありがとうございました。(N.I)

Campus/キャンパス

須磨キャンパス

〒654-8585 神戸市須磨区東須磨青山2-1
TEL:078-731-4416

ポートアイランドキャンパス

〒650-0046 神戸市中央区港島中町4-7-2
TEL:078-303-4811

三宮キャンパス

〒650-0004 神戸市中央区中山手通2-23-1
TEL:078-231-1001