神戸女子大学

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卒業研究でドッグセラピーの実践

2024.09.10 社会福祉学科

ドッグセラピー1

2024年9月10日火曜日に、4回生ゼミ生2名と3回生ゼミ生6名で特別養護老人ホームにドッグセラピーへ行きました。

4回生のゼミ生で盲導犬の訓練所に訓練士として就職が内定している4回生がおり、卒業研究として津田教授とゼミ生に協力してもらいドッグセラピーを実践しました。

挨拶をした後、芸を披露し、利用者様一人ひとりに犬に触れていただきました。小さいトイプードルは、ひざ掛けをおいたうえで抱っこをしてもらいたくさん撫でていただきました。大きいニューファンドランドも、利用者様一人ひとりに大きめのひざ掛けをかけてから顔を近づけ撫でてもらったり、おやつをあげていただきました。利用者様からは、自然に満面の笑顔がみられ、一生懸命手を伸ばして犬を撫でてくださる姿がみられました。

犬の話題でコミュニケーションも図れ、犬に対して「会いに来てくれてありがとう」と、お礼を言ってくださる利用者様もおられました。あっという間に1時間が過ぎ、終わりの挨拶後も犬を再び撫でに、笑顔で走り寄ってきてくださる方もおられました。

卒業研究として犬の訓練から計画を立て、ドッグセラピーについて学びを深めたうえで、細心の注意を払い実践に望んだ4回生は、「実施してよかった」、「また行きたい」と、ドッグセラピー終了直後から話しており、利用者様への効果が実感でき何事にも代えがたい実践の場での学びができました。

今後は、ドッグセラピー実践後の夜間の様子なども含めて職員さんから情報を教えていただき、卒業研究を整理していく予定です。

3回生ゼミ生の感想

  • 利用者様が犬と触れ合う前に比べて、パッと目を輝かせていたことが印象的でした。膝に乗せると自然と撫でていたことから動物から感じるパワーの凄さを目の当たりにしました。
  • 「犬が怖い」と言って実際に触れることが出来なかった利用者様も、他の学生や職員さんが触れてるのを見て「可愛いね」と口にされていたのが印象的でした。実際に触れ合うことが難しくても、目にするだけで笑顔になれる療法なのだと感じました。
  • 利用者様が普段施設でどのように過ごされているのかを知らない状態でしたが、それでも利用者様一人ひとりが普段とは違った表情をされているなと感じることが出来ました。犬たちと直接触れ合ったり見たりしたことが、利用者様にとって、とても大きな刺激となり、それが表情や身体の動きなど全体に現れていたからだと思いました。フロア全体がとても明るくよい雰囲気になっているのを見て、利用者さんだけでなく職員や施設全体にもいい影響を与えるのだということが分かりました。犬や他の動物によって、どんな効果や癒しがあるのか、また利用者さんの生活にどのように影響を与えるのかをもっともっと知りたいと思います。また参加できるのが楽しみです。
  • 私自身動画撮影担当だったことから、犬や利用者様との交流はなかったのですが、傍から様子を見ていて、普段の利用者様の生活状況や表情は知らなくても、反応や言葉から、好き嫌いどちらも含めてその人について少し垣間見れた気がしました。一瞬で表情が変わる方や、まだ終わりたくない!と仰る方もいて、人対人ではなく、人対動物の効果について学ぶことが出来ました。
  • いつもより話が広がり、職員の方も知らなかった利用者様の昔のお話を聞けたり、犬を近くで見たり撫でたりすることで明るくなる利用者の方の表情がとても印象的でした。
  • 実際に利用者さんがかんぱちくんやあなごちゃんを目にして、表情が柔らかくなる瞬間や目が輝いている様子を間近で見ることができ、たくさんの方が平等に楽しむことができるアニマルセラピーの効果を感じることができました。

職員さんの感想

  • いつも無表情の方が一瞬で笑顔になったり、しっかり話しをされており正直驚きました。多くの利用者様の笑顔や嬉しい・楽しいという感情が引き出せただけでなく、一生懸命からだを動かす様子も普段とは違い、ドッグセラピーに来てもらって本当に良かったです。今後も継続的に来ていただけるとありがたいです。
  • ドッグセラピー2
  • ドッグセラピー3
  • ドッグセラピー4

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