2024.07.09 社会福祉学科
7月9日(火)に社会福祉学科3回生の専門演習(ゼミ)の授業に、学外講師をお招きしてお話を伺いました。講師は、今年も重度知的障害がいのある息子さんをケアして来られた高島 順子氏で、佐々木ゼミ・川端ゼミ・植戸ゼミの学生17名が講義を受けました。
息子さんに障がいがあると分かってから、専門職から励まされて一生懸命療育・訓練のために頑張ったそうです。そして、通園施設時代から養護学校高等部、そして今日に至るまでに出会った数多くの先生・親仲間・ボランティア・近所の人たちに支えられてきたことなど、数多くのスライドや具体的なエピソードを紹介しながら語って下さいました。
また、「親亡き後」も息子さんが地域で安心・安全・自分らしく・豊かに暮らし続けられるようにという思いから、親仲間で活動を始めてグループホーム建設に漕ぎつけたこと、本人同士も仲間として支え合ってほしいという願いから、本人たちの活動グループを続けてきていること、近年は親子共に高齢化が進み、「親亡き後」の準備が急がれることなどもお話しされました。
さらに、地域の人たちも、普段からの付き合いを大切にすることで、息子さんのことを気にかけて下さったり、ボランティアとして手伝って下さったりするので、障害のある人と身近に触れ合ってもらうことが大切だとのことでした。学生からの質問にも丁寧に答えて下さり、本当に充実した時間となりました。
最後に、社会福祉学科の学生には、障がい者支援の仕事に携わるかどうかに関係なく、障がいのある人たちのことを自分なりにできるやり方で気にかけて関わってもらいたい、とのメッセージを頂きました。
お忙しい中、とても貴重なお話をして下さった高島氏に、心より感謝申し上げます。