2023.07.10 全学共通教育部
本の紹介とディスカッションを通じて「どの本を一番読みたくなったか?」を競う「ビブリオバトル」(知的書評合戦)は、今や全国各地で開催されるようになり、図書館用語辞典などで定義されるまでに至っています。
水曜3時限の司書課程科目「図書館総合演習」<担当:坂下 直子教授(教育学科)>では、これを授業用にカスタマイズした「アカデミックビブリオバトル」を実施しています。
それぞれの学部学科で学問を修める受講生が、各自の分野に関係する書籍を平明で面白く5分で紹介したあと、オーディエンスとの間での質問回答というトークタイムに臨みます。
受講生全員が実践したあとで、一番読みたくなった、つまり他者の研究分野に興味関心を抱いた本に投票しチャンプ本を決めます。
これまでのビブリオバトルを大学の授業用としてカスタマイズした、言わば「アカデミックビブリオバトル」です。
この取り組みは総合大学という学術機関ならではの特色が生かされており、読書活動の推進を超えて、学術へのリスペクト、異分野への関心などを促すことにつながっています。
<ビブリオバトルとは>
参加者同士で自分の気に入った本を持ち寄り、その本の魅力を紹介し合う書評ゲーム。発表参加者が一人5分間で1冊の本を紹介し、それを聞いた参加者(聴衆)とディスカッションを行う。
全ての発表が終わった後、どの本が読みたくなったかを基準に、参加者全員で投票を行って勝者を決める。最多票を得た本を「チャンプ本」と呼ぶ。
2007年に当時京都大学の研究員であった谷口忠大(1978- )らによって考案され、その後全国に広まった。(図書館情報学用語辞典 第5版 より)