2023.11.08
近年「プレーカー」と呼ばれる移動型の遊び場づくりは、災害時の被災地や公園が整備されていない地域などにおいて、子どもたちに遊びを届ける⼿段として注⽬されており、日本でも各地でこの取り組みが広がってきています。
ドイツでは「モバイル・プレイ」として先駆的に⾏われており、その活動の中間⽀援を⾏っているのが「Spiel Mobile e.V」という全国プレイバス協会です。
本国際フォーラムでは、ドイツにおいて子どもの遊びに関わる専門家や実践者をお招きし、国を超えて子どもの「遊び」と「居場所」について考えます。
本国際フォーラムは「令和5(2023)年度 ⽂部科学省委託事業日独⻘少年指導者セミナー」の⼀部として実施します。この事業は、日本<⽂部科学省>とドイツ<家庭・⾼齢者・⼥性・⻘少年省(BMFSFJ)>との合意に基づき、「遊び場を通じた⻘少年の育成」の分野において、特定⾮営利活動法⼈日本冒険遊び場づくり協会と、ドイツのFederal playbus organisation of Germany, Spielmobile e.V.(プレイバス協会)が実施するものであり、神⼾⼥子⼤学は国際フォーラムを含め、神⼾市内で実施するプログラム全体を後援しています。
事業全体の日程は、2023年11⽉9日(⽊)~ 11⽉21日(⽕)です。この期間、神⼾・岐⾩・京都・⼤阪でプログラムが展開されます。ドイツからは、子どもの遊びに関する専門家(プレイワーカー)が7名来日します。
本事業の⽬的は、子どもの参画や、遊び場づくり・居場所づくりの事例について紹介、視察し、日本が直⾯している「少子化」という危機的状況において、「プレーカー」を活⽤した子どもの遊び場づくりのあり⽅について、先導的な活動をしているドイツ団と活発な意⾒交換を⾏うことにあります。
日独双⽅の団体とも、子どもの外遊びを推進することにより、子ども達の⼼⾝ともの豊かな成⻑を⽬指すという共通のミッションを掲げているため、その⼿法や研修⽅法を相互に交流することにより、今後の活動の幅を広げることに寄与し、全国的な普及・啓発が可能になると考えられます。さらにドイツでは、「子どもが遊び育つこと」が「主体的な市⺠が育つこと」につながると捉えており、遊び場において「子どもの意⾒を聴く」ことをどのように実践しているのかという点にも注視し、交流を深めていく予定です。