2023.09.16 看護学科 FD・看護セミナー委員
神戸女子大学看護学部では、開学部当初より「コミュニティ・オブ・プラクティス ※1」に関するセミナーを企画し、「人々の暮らしと文化」を支える看護実践活動についての関心や問題、熱意などを共有してきました。2023年度はこれをさらに発展させ、「地域で暮らす人々の健康を支援するコミュニティづくり」をテーマに、社会問題となっている少子高齢多死社会を支える取り組みについて取り上げました。当日は、会場とオンラインを合わせて約70名の方の参加がありました。
今回のセミナーには2名のパネリストを招聘しました。
大阪公立大学看護学部・看護学研究科教授/地域看護専門看護師の三輪 恭子氏には、新しいサービスや看護の形を模索するなかで立ち上げた「よどまち保健室・よどまちカフェ」の活動について、博士論文の知見も踏まえて報告していただきました。
神戸女子大学看護学部・看護学研究科内 正子教授には、看護学科と健康福祉学部社会福祉学科の教員および両学科学生と共同して行っている子育て支援「子育てコラボサロンどーなつ」の活動について報告してもらいました。
子育て世代あるいは高齢者を対象としたコミュニティにおける活動報告をもとに、コミュニティの創出や定着、維持といった各段階の特徴や課題、工夫などについて話し合いました。コミュニティにおける多職種連携やポジティヴヘルスについても学ぶ機会となりました。
※1 コミュニティ・オブ・プラクティスとは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のこと。