梶木ゼミ3回生が神戸モダン建築祭を見学
2023.11.24 家政学科
11月24日(金)に卒業研究基礎演習の一環として、家政学科梶木ゼミ3回生が三宮・北野エリアで今年度はじめて開催された「神戸モダン建築祭」の見学へ行きました。
11月24日(金)〜26日(日)の3日間通して行われた神戸モダン建築祭は、普段一般公開されていない貴重な建物や施設に入り見学することができるため、学生たちにとって貴重な機会となりました。異人館はもちろんのこと、1980年代には集積がはじまったファッションビルやギャラリーなども見学することができ、現在は使われていない空間から当時の様子を想像しながら、今後のあり方などについて議論するきっかけとなりました。
参加した学生たちの感想
- 今では世界的建築家である安藤忠雄さんの初期の建築「Rose
Garden」は、中庭を中心として店舗等が配置されており、内部の部屋ごとに変化が見られるものや迷路のような空間を楽しむことができました。
1980年代のデザインならではの雰囲気を学び、建築者やそこで暮らしていた住人のことを深く考えるいい機会となりました。
- ローズガーデンや北野アレイでは当時の賑わいが感じられるとともに、今は使われていないということに物悲しさを感じました。
シュウエケ邸は様々な国の文化やデザインを織り交ぜられた、港町ならではのおもしろい建物だと思いました。キッチンなどの配置から当時の生活の仕方を想像することができたり、当時はテラスとして使われていた場所の面影がある床のつくりが見られたり、「もっと知りたい」と思わせられる空間でした。
- 建物ごとにその作りや雰囲気、置いてある調度品が違うため、住んでいた人や使っていた人がどのような人達なのか、空間をどのように使っていたのかなど想像するのが楽しかった。
昔は賑わっていたのだろうと思える建物の中は今では空き家となり、レトロで昔の時代を思い起こすことのできる物が未だに置いてあるのがとてももったいないなと思った。
- 今も使われているもの、当時の状態のまま現在では古びてしまったものなど、同じ空間の建物でも現状は様々でおもしろかった。
私は特にローズガーデンの一番上のバーのような場所が好きだった。
当時のまま残っているレトロな雰囲気が、今の若者にも受けるのではないかと思う。
- 北野異人館を見学し、洋風の建物と和風と建物が多く混在していて、この街に外国の方が住んでいた跡がよく残されていることでお洒落な街並みになっているところに魅力を感じた。また室内は様々な国から影響されたものが多くありながらも洗練された統一感のあるデザインになっている所が素敵だと感じた。
今でも人が住んでいるかの様な雰囲気があり、異国の文化を感じる室内になっていて、その建物の住人や建築者の事をより深く知れる場所であると感じた。
- 当時のまま残っているものや少し変わっている所など当時の方の生活様式を考えながら見学するのが楽しかったです。ガイドの方のお話で、シュウエケ邸は阪神・淡路大震災の被害で煙突が倒れてしまったことや屋根にシャチが乗っていることなどとても興味深いお話が多くありました。
現在空き家となり、もったいないなと思う建物もあったので、古い建物を遺していくためにも何かに活用できないかなと思いました。今回の見学を通して、昔の建物を残していくというのは、自然災害や建物の老朽化によって難しいことなのだと感じました。
- 歴史のある洋風の館から現代的な住宅全ての建物それぞれに魅力がありとても楽しい見学だった。特に私が特に興味を惹かれたのはシュウエケ邸で、壁じゅうに多種多様の絵画が飾られていて当時の住人の趣味が感じられる独特の雰囲気が気に入った。また、解説の方のお話しを聞くと使用人の暮らしや建物の細部へのこだわりなどを更に深く知ることができ、とても魅力が増したように感じた。
Rose Garden
- 最上階の元Bar
- 最上階の元Barカウンター
- 中庭
シェウエケ邸
- ダイニング
- 居間
北野メディウム邸(旧スタデニック邸)
- 急勾配の階段