2023.11.07 家政学科
2023年11月7日・火曜日、家庭科教員免許資格に関わる「教職実践演習(中・高)」の授業では2015年度卒業生の水谷 有花氏を外部講師に迎え、前半は中学校家庭分野の模擬授業を、後半はこれまでの教員生活について話していただきました。
水谷教諭は現在1歳5か月になる長女の母親としても大変な時期にあり、多忙で激務と言われる中学校教諭との両立をどのようにしているかは興味深いところでした。
前半の模擬授業は3年生で実践している小単元「消費者としての自覚」について、実際に使用しているワークシートを用い、導入で生徒に目標を書かせるのは校内で統一されていること、授業で用いる言葉は中学生に分かってもらうための道具として工夫すること、期末テストにも配慮してワークシートの内容を考えていること、この時点から班を解いて机の向きをもどさせること等、進行に合わせて学習形態や学習内容の意図が説明され、受講生は「授業者」の立場で授業を受けるという稀有な体験をすることができました。
教員になってよかった点に、好きなことを仕事にできたので楽しくて飽きない、自分の言葉で生徒の表情や行動が変わる、子育てに理解のある人が多い、生活が安定している、夏休みなどにまとまった休暇が取れる等を挙げています。そして、大変なことは多いがやりがいはあり、周囲には面倒見のいい優しい人が多い、経験を重ねるにつれ楽になるなど励ましもありました。また、頑張っている生徒を優先したい、生徒と友達にならない、だれが担任になってもまわるクラスを作る、生徒が将来困ることに比べれば今指導して嫌われるのは何でもない、問題行動に困っているのは自分より保護者の方なので連絡や報告はこまめにする等、これまでの教員生活から得た言葉には温かさと強さが込められています。
受講生の感想