神戸女子大学

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特別講義「漫才における衣装から見るジェンダー」

2022.10.13 家政学科

2022年10月13日・木曜日、家政学科大淵研究室の卒業研究(4年生ゼミ)・卒業研究基礎演習(3年生ゼミ)の合同演習において、学外特別講師としてDr.ハインリッヒ氏をお招きし、特別講義を実施いたしました。

大淵研究室では、社会学・ジェンダー論・家族関係学の視点から学生が個人の関心をもとに研究テーマを設定し探究しております。この度、卒業研究の一環として、「漫才における衣装から見るジェンダー」というテーマで、吉本興業株式会社にご所属のDr.ハインリッヒの幸(みゆき)氏、彩(あや)氏をお招きして、対談形式及び質問形式の特別授業を実施しました。

黒スーツを着用しようと思った経緯や現在のコーディネートの意図から、学生時代にジェンダーやフェミニズムの考えに触れたことが現在の活動の軸になっていること、今後お二人が目指されている目標などについて、様々なお話をお伺いしました。

参加した学生の報告

特別授業を通して得られた学生の気付きや学びについて一部紹介いたします。

「自分たちの実現したい漫才像から黒いスーツという1つの個性を生み出したことへの驚きと共に、肯定と否定どちらの意見もある中でブレることなく着続けることにより、お2人の個性の1つとなったことに人の意見に左右されやすい私は尊敬の気持ちが1番にありました」(4年生)

「漫才に集中してもらうために、イヤリングや指輪を敢えてつけなかったり、スーツの中に着るブラウスは、女性らしく見られないように白色を避けて黒色や紺色を着用するなど、こだわっていることを知り、プロ意識が感じられました」(4年生)

「女性漫才師という立場から女性がより生きやすくなるためのサポートがしたいという風に仰っていて、そういう素晴らしい信念を持って活動されている漫才師さんもいらっしゃるのだなと感心しました」(3年生)

「私自身、お笑いが好きで見に行っているのに、(ジェンダー差別的な場面に立ち会うことがあり)少し残念な気持ちになった経験もあるので、彩さんがおっしゃっていたことにとても共感し、また幸さんが、今後変わってほしいという点で、我慢する女性が減ってほしいとおっしゃっていたことに純粋にお笑いを好きでいて良いんだなと思うことが出来ました」(3年生)

この特別授業を通して、漫才界におけるジェンダーのあり方や、学生時代の学びをもとにジェンダー平等を目指して活動をされている人生の先輩の存在を知ることができるなど、多くの気付きを得ることができました。卒業研究の完成に向けて、引き続き学びを深めてまいります。

この度は大変貴重なお話を頂きました、Dr.ハインリッヒ氏に心から感謝申し上げます。

  • 特別講義の様子1
  • 特別講義の様子2

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