2022.11.10 地域連携推進事務室
神戸女子大学 管理栄養士養成課程の学生が考案した「食品ロス削減レシピ」が、生活協同組合コープこうべ(以下コープこうべ)のアプリ内機能「こんだてアシスト」と株式会社ミーニュー(以下ミーニュー)の献立アプリ「me:new」に期間限定で掲載されています。
この企画は、「食品ロス削減活動をしたい」という管理栄養士養成課程の学生二名の思いから始まりました。
管理栄養士として社会に出た際に、食品ロスという社会問題と向き合うことは避けられないと考えた二人は、食品ロス問題を調べました。食品を取り扱っている多くの企業は食品ロス削減に向けた活動に取り組んでいますが、消費者側は、直接廃棄・食べ残し・過剰除去等が起こっており、食品ロスに対する意識が低いことが分かりました。
この問題の解決策の一つとして、食材の適切な分量や保存方法などを掲載した1週間分の買い物リストを含む献立表を作成し、地域に愛されるコープこうべの店舗で配布いただけないかと検討していたところ、コープこうべアプリ機能の一つ、「こんだてアシスト」の存在を知りました。消費者の抱える問題や食品ロス問題に向き合い、夢のようなアプリを形にしている点に衝撃と感動を覚え、消費者側の食品ロス削減に着目した企画書を作成し、神女の地域連携推進事務室を通して、コープこうべへご協力のお願いをしました。
その後、コープこうべ及びアプリ共同開発パートナーのミーニューとZoom会議を重ね、「食品ロス削減レシピ」の開発に取り掛かることに決まりました。
アプリ公開前には、コープこうべ 情報デジタル推進部及び広報室の二人にお越しいただき、アプリ掲載レシピ5品のうちの3品を実際に試作し、召し上がっていただきました。
「甘酢餡で食べる紅白シュウマイ」は、タネに人参と大根の皮を混ぜ込み、さらに、高野豆腐を加えています。肉汁が閉じ込められるだけでなく、熱も通りやすく時短にもなるよう一工夫されています。他の4品も学生こだわりのレシピです。是非ご覧ください。
学生生活を過ごす中で、勉強のみに注力するのではなく、主体性を持って他の事にも挑戦してみたいと思い、この活動を始めました。大勢の社会人と一緒に活動を進めていく事は始めてだった為、大変緊張し、自分達の考えをどうしたら実現できるか思考する上で、苦戦した時もありました。しかし、その困難を乗り越え、こうして活動をやり遂げた事は、自分自身の成長へと繋がり、充実した日々を過ごすことが出来ました。
また、レシピ作成や活動の宣伝等、今まで取り組んだことのない事ばかりで挑戦の多い日々であり、一つ一つの取り組みに、深く物事を考えるという事が身につき、新しい視点や視野の幅が広がりました。
活動を始める前に想像していた以上の事ができ、協力して下さったコープこうべ、ミーニューの担当者様方、学校の先生方など関わって下さった皆様には本当に感謝しております。
この活動では、SDGsの課題に向き合うことで、食品ロス問題について、沢山の方に広めることができ、挑戦する事の大切さを改めて感じました。
今後は、気になった事、やってみたいと思った事には、どんどん挑戦し、今以上の知識を身につけたいと思いました。