民生委員・児童委員 体験型学生インターンシップ報告会を開催
2022.09.14 地域連携推進事務室
神戸市、神戸市民生委員児童委員協議会(以下市民児協)、神戸女子大学・神戸女子短期大学の三者が協働し、民生委員・児童委員の体験型インターンシップを実施し、53名の学生が参加しました。
この度の活動は、神戸市及び市民児協が神戸市内にある特定の大学と連携して行う初めての試みであり、民生委員・児童委員が様々な地域課題に地域で取り組んでいる現場を学生が体験することで、今後の大学での学びにつなげ、若い世代の方々に活動を知ってもらう機会とすることを目的としました。
※民生委員・児童委員とは、厚生労働大臣の委嘱を受けた特別職の地方公務員で、神戸市では約2,500人、全国には23万人おり、日々活動しています。概ね220~440世帯に1人が配置されており、担当区域の住民の立場に立ち、身近な生活の困りごとの相談にのり、専門の機関につなぎます。また、訪問や各種行事を通じて、地域の高齢者や子育て世帯の見守り活動を行っています。
1.事前研修会の実施 2022年7月27日・水曜日
神戸市くらし支援課及び市民児協(市社協)による民生委員・児童委員制度の基礎知識、地域福祉の基礎知識等の講義を受けました。
2.インターンシップ 2022年8月上旬~8月下旬
神戸市内174地区内の中から1人約3回の活動を選び、実際に民生委員・児童委員活動に同行し、地域福祉の実態・課題・活動の魅力を学びました。
- <具体的な活動>
- 高齢者見守り活動への同行
- 地区民児協の定例会への参加
- 高齢者を対象とした給食会や喫茶
- 子どもを対象とした学習会やこども食堂
- 子育てサロン等
3.事後報告会 2022年9月14日・水曜日
活動の振り返りや活動共有のグループワーク及び発表を行いました。
当日は、中央区、東灘区、灘区、長田区、須磨区、北区、西区と多くの地区民生委員会長にもお越しいただき、活動や発表に対するコメントをいただきました。最後には、神戸市福祉局地域福祉担当課長の黒田氏より、講評・参加証の交付をいただきました。
-
<グループワークの内容>
- セッション1:①私の参加した活動は、②参加前後で印象が変わったことは
- セッション2:①活動はどのような効果(役割)があるか、②活動の場で、民生委員はどのような役割を果たしているか、③民生委員の役割を一言であらわすと
- セッション3:①地域住民へ民生委員(活動)を知ってもらうには、②若い世代に知ってもらうには
学生による発表内容 一部抜粋
「民生委員・児童委員の役割とは」
子どもから高齢者まで年齢を問わず、地域の方々の相談相手になり、心身ともに健康であるか常に見守っている。また、居場所づくりや行政との橋渡し等も行っている。
「地域住民や若い世代に民生委員・児童委員を知ってもらうには」
- クローズアップした漫画やアニメ、ドラマの制作。ドラマには、地元有名人を起用する。
- 幼児や小学生には楽しみながら社会のしくみを学ぶことができる「こどもが主役の街」で、活動体験できるような仕組みを作る。中・高校生には、出前授業を行い活動体験もしていただく。
- 活動は無報酬のボランティアで成り立っているが限界がある。大変なイメージがあるため、若い人が身構えず気軽に参加できるよう、スタンプラリーで活動回数に応じて何かしらの報酬を与える
- 高齢者には地域の広報誌や回覧板、若い世代には、インスタやツイッター等SNSを活用する
各地区民生委員会長からのコメント 一部抜粋
- 多くの学生さんが民生委員・児童委員について語ったこと自体信じられない。素晴らしい機会を作っていただいた。
- 活動時間は短かったですが、短時間で吸収する力がすごいと感じた。
- 広報誌への掲載やCM放映など行ってきたが、PR不足だと分かった。若い人に響くように発信していきたい。
- 家庭、大学、アルバイト先だけではわからない、社会のリアルを知っていただくことが大事。お互いによい学びがあったと思う。
- 学生さんがきらきら輝くダイヤモンドのようで。また、爽やかな風を感じ、明るい気持ちで活動に取り組めた。
インターンシップ先での活動 須磨区若草地域福祉センターこども食堂提供
- 冷麺の盛り付け作業
- 餃子の王将様から定食をご提供いただきました
事後報告会
- グループワークの様子
- 民生委員会長からアドバイスをいただく学生
- 各グループによる発表
- 参加証の交付