2021.12.07 国際交流推進部
国際交流推進部では、2021年12月7日・火曜日に、ポストコロナにおける国際交流と題して、国際交流セミナーを行いました。
国際交流推進部長の野口 和美教授がセミナーの目的を説明し、栗原 伸公学長の開会の辞ののち、日米友好基金所長のPaige Cottingham-Streater氏が日米の国際交流のこの60年間の歴史について説明されました。
パンデミックにより、日米の国家間の協力及びグローバルコミュニティの協力が必要であることが明らかになり、サイバーセキュリティの脆弱性、気候変動や国際関係の不安定な状況に対応するためには、
日米交流は重要であるということも示されました。
昨今では、様々な機関の連携により、日米間の学生交流における移動が2012年以来、着実に増加しているということです。オンライン国際協働学習(Collaborative International Online Learning: COIL)により、
今まででは、留学を考えていなかった教育機関や学生へも国際交流機関が協力出来ることが可能になったということ、
そして、グローバルを意識した市民や将来のリーダーを育成することが出来ることが分かったとお話しされました。
関西大学の池田 佳子教授は、COILは2006年にニューヨーク州立大学で導入された教育プラットフォームであり、パンデミック発生前にこのような方法は構築されたとお話しされました。 今までは実際の留学の代替プログラムとしてCOILは見られていましたが、現在では、独立した教育方法となっており、学生の社会で必要なスキルなども、この教育方法によって身につくともお話しされていました。 COILは回数が重要ではなく、コンテンツ(授業の専門分野に関する内容)が最も重要な要素であり、必要な言語は、その内容を調査していくうちに身についてくると、とても心強いメッセージを頂戴しました。
Cottingham-Streater氏と池田教授の対話においては、日米交流におけるCOILの実践について質疑応答形式で行われました。
今回のセミナーの目的は、パンデミックを含む危機的な状況においても、国際交流及び人物交流の継続は、国際的な対立を出来る限り回避するためにも大変重要なことであるとともに、
新たな教育プラットフォームであるCOILは、国際交流を継続するツールであるということを示すことでありました。残念ながら、フロアからの質疑応答の時間はありませんでしたが、COILは時間数ではなく、
専門性を重んじる質が重要であるということも分かり、今後、神女大においても、COILの実践をホームページでお伝えすることが出来るようになればと思います。
当日は、遠隔及び教室から対面で学生は参加し、在大阪・神戸米国総領事館、協定校等、民間財団、神女大教職員の参加者も合わせて約100名が参加しました。関係者の方々には、感謝申し上げます。
国際交流推進部では、2022年度も国際交流セミナーを実施する予定です。