2022.02.03 国際交流推進委員会
今日の地域社会は、中心と周縁の入り組んだ力学の中におかれている。この講義では、そのような状況を地域社会に身を寄せたフィールドワークの視点から考察していく。 アメリカの民俗学者が住み込み調査をおこなっていた日本の離島(鹿児島県甑島)の来訪神行事(トシドン)がユネスコの無形文化遺産のリストに加えられた。そこでどのような相互作用が生じたのか、 その中で地元の人々はどのように生きていくのか。これらの問題の考察は、日本の一離島の問題にとどまらず、世界各地でおこっている同様な現象を考えていくための視点を提供してくれる。 異文化におけるフィールドワークの楽しみと困難を通して見えてくるものは何か。伝統行事は現代社会においてどのような意味を持つのか。国内の文化財からユネスコの無形文化遺産への流れの中で、 ともに考えていく機会としたい。
2022年2月8日・火曜日 9時30分~10時30分(日本時間)
無形文化遺産とユネスコの一考察:「甑島のトシドン」を例として
(Thinking about Intangible Cultural Heritage and UNESCO: The Example of ‘Koshikijima no Toshidon’”)
マイケル・ディラン・フォスター氏
カリフォルニア大学デービス校、東アジア言語文化学科
川森 博司教授
神戸女子大学 文学部 史学科
神戸女子大学・神戸女子短期大学学生
日英両言語を使用し、お話していただきます。
オンライン
※本講義は、授業の一環として実施しており、公開授業としております。
神戸女子大学 須磨キャンパス 国際交流推進事務室
メールアドレス:
kokusai@yg.kobe-wu.ac.jp