家政学科「教職実践演習(中・高)」
~卒業生に聞く教員生活~
2021.11.23 家政学科
2021年11月23日・火曜日の3校時、家政学科の「教育実践演習(中・高)」で、2020年度卒業生の嵐 萌氏が勤務校での教員生活を話してくれました。
嵐氏は現在、市内の中高一貫の私立学校に勤務しています。家庭科の授業は中学校では家庭分野を1、2年生に、高等学校では家庭基礎を2年生に教えています。教材研究で作成したノートを持ってきてくれましたが、
几帳面に準備している様子が満ちていました。校内業務はことのほか多方面に及び、予想していた以上に煩雑なようでした。そんな中、仕事に軽重をつけながら、「7割の力で働く」ことを考えるようになったと言います。
元来真面目で努力家ですが、残りの3割の力は「機嫌よくしている。何でもやりますの顔をする。何となく気を利かす。」ことにふり向けているといいます。
そうはいっても決して手を抜いたり、怠けてなどいないことは話を聞いていれば分かります。空き時間には同僚が行う他教科の授業を見学し、その都度、綿密に本時の記録を残しています。
人間関係を築きながら、教員として成長できる学びの場も作っていることに感服させられました。
【受講生の感想】
- 本日はありがとうございました。私も中・高でかなり迷っていました。実習で実際に子どもと触れ合うことで、本当に自分が”教師“となれるか大きな不安がありました。しかし、今日の「7割の力で働く」という言葉に助けられた気がしました。未来のことに不安を考え続けるよりも「どうにかなるか」精神で4月からの勤務を楽しみに待ちたいと思います。円グラフにもあったように、教師がマルチな仕事内容をこなすということを知れただけでも、現場をイメージできてとても勉強になりました。また、教師になった際にもお会いできたらとても嬉しいです。ありがとうございました。
- 私は、教員免許取得のみで一般企業で働くのですが、嵐先輩のようにしっかりとした社会人になりたいと思いました。嫌な仕事が職場であったとしても、表情に出さずに何でもやるマインドで7割の力で仕事に取り組もうと思いました。家庭科教員は、生徒相談、教材研究の他にもタスクが多く、朝早く学校に行ったり、授業内で評価をするなど、隙間時間を大切に使えるように私もなりたいと思いました。本日は祝日にもかかわらず、わかりやすい説明とパワーポイントを作ってくださり、本当にありがとうございました。嵐先輩のように、冷静でしっかりとした社会人になれるよう頑張ります。