2021.07.22 家政学科
2021年7月22日・木曜日、家政学科ではNPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべの杉山 裕子氏を講師にお招きし、1年生を対象にしたデートDV防止講座を開催しました。
導入において学生は、「あなたへの質問票」に回答し暴力に対する自己診断をするとともに、 “DV関係にあるカップル”の寸劇を「演じる/見る」ことでDVを等身大の問題にすることができました。講義では学生が自分で考えるための知識を、①力による支配について、②デートDVって何? ③なぜ起きるのだろう? ④DVについて、⑤あなたにできること、⑥対等な関係をつくる、の項目で教授していただきました。講義の後、同じ場面ながら今度は対等な関係にあるカップルを同じメンバーが演じ分けました。気持ちの違いに気づくとともに、対等な関係の作り方や友人に相談された時のアドバイスの仕方を知ることができました。
参加した学生は、「DVは体だけでなく心にも影響を与えることを改めて学ぶことができました。好きだからという理由でDVを許してしまうのはいけないことで、自分を大切にできていないということだと分かりました。もし友達がDVで悩んでいたら寄り添って話を聞いてあげたいと思いました。DVは私の周りでは聞いたことがなかったけど、女性の4人に1人がDVを受けていることを知り、DV問題がとても身近なものに感じました。」、「私はデートDVのことを重たい言葉の暴力と身体的な暴力だけだと認識していたけど、相手のことを束縛したり、不安な気持ちを一方的に相手に押し付けることもデートDVに入ると初めて知った。それをふまえて自分の恋愛をふり返ってみると、デートDVまがいのことを自分もしてしまっていたから、今後は自分だけでなく相手のことも尊重した付き合いができるようにしたいと思った。」等の感想を残しています。
上の感想からも分かるように、学生は暴力の種類の多さを知って、暴力が日常の様々な場面で起こり得ることを実感し、当事者意識の必要性を理解しています。また、DVが起きる要因には暴力を容認する考え方やジェンダー・バイアスが影響していることを理解し、まずは自分が認識を深めるとともに、対等な人間関係が作れるよう努力することの大切さにも気づきました。