2021.02.10 教職支援センター
2022年2月10日・木曜日、須磨キャンパスM館 大会議室からの配信で、Zoomでのオンライン形式による通算第10回目の教職課程研修会を開催しました。 配信会場での参加者約10名を含めて神女大・神女短大合計100名の教職員が参加しました。
2022年度より「教職課程の自己点検・評価」と「全学の教職課程を統括する組織の設置」が法令により義務化されます。
全国の教職課程を置く大学においては、円滑な実施に向けて準備が進められているところです。義務化にあたっては、文部科学省よりガイドラインが示されています。
また神女大、神女短大が加盟している「全国私立大学教職課程協会(全私教協)」では、文部科学省委託事業により「自己点検・評価の手引き」を策定し、実施に備えています。
今回の研修会は、一般社団法人 全国私立大学教職課程協会副会長で前大阪人間科学大学学長の田中 保和氏をお迎えし、
今後求められる教職課程の自己点検・評価と教職課程運営におけるセンターの役割についてみなさまとともに学び、考える場にしたいと企画しました。
はじめに、司会の山田 史子教職支援センター課長による研修会の趣旨説明の後、開会にあたって三宅 茂夫神戸女子大学・神戸女子短期大学 教職支援センター長から挨拶がありました。
田中氏からは、文部科学省の「教職課程の自己点検・評価及び全学的に教職課程を実施する組織に関するガイドライン」策定の背景と内容についての解説に続き、 一般社団法人 全国私立大学教職課程協会(全私教協)版「教職課程自己点検・評価報告書作成の手引き」と「自己点検評価基準」について詳細な解説がありました。 さらに、文部科学省のガイドラインと全私教協版「自己点検評価基準」との比較や文部科学省 委託研究における3年間の研究内容と成果、その中で実施された私立大学への「好事例調査」についても詳細な説明がありました。
つづいて、多畑 寿城学園教職支援センター長からは、文部科学省の「教職課程の自己点検・評価及び全学的に教職課程を実施する組織に関するガイドライン」と 全私教協版「自己点検評価基準」の内容と神女大、神女短大の教職課程運営の内容を比較しました。「全学的に教職課程を実施する組織」としての教職支援センターが自己点検評価にどのように取り組んでいくのか、 また教職課程運営に職員はどのような姿勢で臨むべきか等についての解説がありました。
最後に榎元 十三男副センター長より、2021年度実施の教員採用試験の結果概要と教員採用試験を取り巻く状況について報告がありました。 特に2021年度は過去最高の合格者数となったことやコロナ禍における学生支援の在り方について説明がありました。
教員養成や免許制度を取り巻く環境は大きな転換期を迎えており、今後も同様の研修会を定期的に開催し、教職課程・教員養成に関する最新の動向等を集約して共有を図るとともに、 教職課程の質の保証及び向上に向け全学的に取り組んでまいります。