2020.05.18
神戸女子大学・神戸女子短期大学 学長 栗原 伸公
学生の皆さん
2年生以上に対するオンライン授業(遠隔授業)開始から1ヶ月が過ぎました。1年生のオンライン授業も3週目に入ろうとしています。新型コロナウイルス感染症対策のため急遽開始した授業形態でしたが、皆さんや保証人の方々のご協力のおかげで今のところ概ね順調に実施でき、大変感謝しております。
本日 2020年5月18日・月曜日現在、兵庫県はなおも緊急事態宣言継続中ですが、新たな新型コロナ陽性者の報告数が日によってはゼロになるくらいにまで減少し、先週末には県からの大学に対する休業要請も解除されました。近隣府県でも同様の措置がなされています。 そこで、今回、一部の実習科目について、実験・実習室など大学構内での受講が必要な授業の最低限必要な回に限って学内での授業を実施することにしました。まずは2020年6月1日・月曜日から最終学年配当授業、そして2020年6月15日・月曜日からは他の学年配当授業について、 その一部を限定的に学内で授業を行います。具体的にどの科目のどの回を学内で行うのか、学科によっては全てオンラインの授業になる場合もあると思いますので、これは情報が固まり次第、今後1週間をめどに出来るだけ早く連絡します。特に1年生については可能な限りそれより少しでも早い時期にご連絡します。
ただし、言うまでもなく一番大切なのは学生の皆さんの健康ですし、また皆さんを通してご高齢のご家族に感染を拡げるようなことは万に一つもあってはいけません。したがって、当然のことながら今後も皆さんの感染機会を出来るだけ減らす努力を続けますし、皆さん自身が感染しないことはもちろん、 症状がないまま他者に感染させないための健康教育にも努めます。まずは、登学が必要な学内での授業は必要最小限に留め、現在オンライン授業を行っている講義、演習科目については試験期間を含めてそのまま継続します。また、実習科目についても、オンライン可能な部分はオンラインで行うとともに、 学内で授業を行う際には、各自の毎日の健康チェックをはじめ、手洗い、消毒、換気、および所謂3密を避けるなどの感染防御策を徹底します。そして、そのための衛生教育にも力を注ぎます。ただそれでも登学が不安な学生さんもいると思います。そうした人に対しては、決して登学を無理強いせずに、 すくなくとも緊急事態宣言下での授業分については、後日何らかの方で代替措置を取ることとします。
こうした方針のもと、今後もオンライン授業を行なっていきますので、ネット環境が十分でない人や、今後登学が必要な授業が始まり、実家から神戸に戻る、あるいは引越しすることでネット環境が十分でなくなる人は、担任または学生課に必ず相談してください。 併せて、新型コロナ禍により経済的に困難に陥った学生さんも、様々な支援策がありますので、どうぞ遠慮なく相談してください。
願わくはこのまま新型コロナウイルス感染症は終息してほしいところですが、残念ながら、第2波、第3波が来る可能性が十分にあります。その場合、上記の方針を中断し、再びオンライン授業のみとせざるを得なくなるかもしれないことを、予めご了承ください。 いずれにしましても、学生の皆さんの健康を第一に考えつつ、教育内容を通常行っているものに最大限近づけるために、今後も状況に応じてその都度対策を講じていきます。皆さんと一緒に力を合わせて、このコロナ禍を乗り切っていきたいと思いますので、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いします。