2020.11.03 学園広報課
史学科の村田 路人教授が、2019年刊行した著書 『 近世畿内近国支配論 』(塙書房)で第18回徳川賞を受賞され、文化の日の2020年11月3日・火曜日、東京上野の東叡山 寛永寺で授賞式が執り行われました。
受賞対象となった 『 近世畿内近国支配論 』 は、村田教授の20年余りにわたる研究を体系化したものです。
薩摩藩 島津氏が一円的に支配していた薩摩・大隅両国のような大藩領とは異なり、大名・旗本・寺社などさまざまな領主の小規模所領が入り組んでいた畿内近国地域(現在の大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀の各府県)で展開していた支配の仕組みとその特徴を、 「支配の実現メカニズムとその構造」という新たな分析視角から検討しています。
徳川賞は、徳川宗家18代徳川 恒孝氏が理事長を務める徳川記念財団が制定している賞で、第18回の選考にあたっては、2019年中に刊行された日本近世に関する著書の中から、特に優れた2点が選ばれました。
会場となった東叡山 寛永寺は徳川将軍家の菩提寺の一つで、授賞式のあと、関係者は5代将軍綱吉や8代将軍吉宗の墓などを案内されました。