2020.11.11 家政学科
2020年11月11日・水曜日、家政学科の梶木ゼミ 3年生・4年生全員で、鳥取市の西側に位置する鹿野町へフィールド調査・国宝投入堂の見学に行きました。
鹿野町は、戦国時代の鹿野城主・亀井氏によってつくられた城下町で、まちには水路が張り巡らされ、町中に残る古い建物は格子で囲われており城下町の風情が今も残っています。2004年に平成の大合併により鳥取市鹿野町となったとのことです。
今回は、鹿野町のまちづくりに取り組んでおられる「NPO法人 いんしゅう鹿野まちづくり協議会」の小林氏にまちを案内していただき、城下町の名残の残る建物や牛つなぎ石等の史跡、空き家の活用方法、鹿野町の四季折々の自然・祭りに似合うまちの景観づくりなど、 鹿野町に暮らす人々の目線に立ち、若者たちを受け入れて一緒につくるまちづくりの実践について、ユニークなトピックも含めて貴重なお話を伺いました。
学生たちは穏やかな時間が流れる鹿野町を散策し、地域の様々な課題に向き合いつつも、できることを自分たちの手で楽しみながら進める鹿野町の人々の姿勢に感銘を受けました。
鹿野町を訪れる前には、三徳山三佛寺投入堂(みとくさんさんぶつじなげいれどう)の見学にも行きました。
706年に、役行者が法力をもって岩窟に投げ入れたといわれるようになったという断崖に浮かぶ建物です。この建物を見学するためには、木の根や鎖をよじ登る等、険しい箇所があるため、体力的に自信のある学生たちだけが挑戦しました。 靴底が滑りやすい靴を履いていた学生たちは、初の藁草履で歩きました。道中は本当に険しく、また、前日の雨と落ち葉のために滑りやすく、慎重に慎重に、一歩ずつ前へ上へと進みました。
途中の文殊堂では山の紅葉を楽しむこともできました。投入堂が見える場所に到着したときは、本当に感動でした。「どうやってあのような所に建てたのだろうか?」「頑張って上ってきたから見られて良かった」などと話ながら、 一度は自分の目で見ておきたい建築物を見ることができました。
鳥取を訪れた1日は強行軍ではありましたが、十分な事前学習を学生たち相互でしていたことにより大きな学びとなりました。また、3年生・4年生の絆も深まりました。
現地においてご協力くださいました皆様、心より御礼申し上げます。