2019.6.13 看護学科 田村
看護学部において、2019年6月13日・木曜日に第5回「国際活動なんでも聞こう!カフェ」を開催しました。
今回は、国内外の災害において豊富な看護実践を持つ姫路大学 看護学部の宮本 純子講師に来ていただきました。2019年3月に発生したアフリカのモザンビークでのサイクロン災害での国際緊急援助隊としての活動、ほかにも中国、フィリピンでの地震や台風災害における支援、西日本豪雨災害や東日本大震災などの活動が紹介されました。学生たちは、災害時に求められる看護や医療の実際、多職種の連携、多国籍の支援者や現地関係者との連携、国際社会で日本が求められている役割や課題、国際的に活躍できる人材になるために今必要なことについて考えることができました。また、中米ホンジュラスでの独立行政法人国際協力機構 青年海外協力隊 看護師隊員としての活動にも話題が及び、現地で生活しながら長期的に関わる支援についての実際も知ることができました。
参加した学生からは、「ボランティア活動をしていく上での心得について改めて学ぶことができました。決して押し付けではあってはならないこと、現地の人々と共に協働していくにあたって、信頼関係を築くことと相互理解が大切であることを学びました。その国や地域の文化などについて勉強し、知見を広げ、どのように対象者に関わっていくことがベストなのかを追求していきたいと思いました。高いレベルの治療を提供することが良いということではなく地域の診療レベルを把握し、支援団体がいなくなった後も治療を持続することができるように考えていくことも必要であると学び、自分の考えではそこまでに及んでいなかったのでとても勉強になりました。」との感想が聞けました。
「国際活動なんでも聞こう!カフェ」は、国際的な活動経験をもつ教員に、学生がなんでも気軽に話ができる交流の時間です。これまでもアジア・アフリカ地域で研究や国際支援活動経験を持つ教員、欧米での留学体験を持つ教員、英語が堪能な教員などと交流の時間を持ちました。学生が、学内にいながらも国際的で多様な経験に数多く触れ、視野を広げ、キャリア形成の参考になる機会となっています。