助産学概論で産む立場の女性を交えて助産ケアについての授業

2019.5.14　看護学科

3年生を対象とした助産学概論の授業では、産む力とケアについて日本妊産婦支援協議会りんごの木のメンバーの方々に外部講師として来ていただき学修しています。この授業では、女性の産む力とケアについて寸劇の鑑賞、出産体験を聞くこと、講師の方を交えたディスカッションを通して、産む側の女性の思いに直に触れながら学びを深めています。

寸劇では、2人目の出産を控えた妊婦さんが過去の出産体験に向き合う過程や、その振り返りを支援する助産師の関わりを熱演していただきました。出産体験の語りでは、女性は正常な経過であっても妊娠・出産を通して様々な身体の変化を体験し、その変化にとまどいや不安など色々な思いを持ち、支えを必要としていること、出産体験は産んで終わりではなくその後の女性や子ども、家族の人生に大きく関わることなどを語っていただきました。その後、学生はメンバーの方々と交流しながら活発なディスカッションを行いました。

学生の皆さんからは、「出産の体験はずっとその人の人生や子育てに影響を与えていることを知りました。母子に心から寄り添うことのできる助産師の存在が改めて必要だと感じました」「お産は、妊婦にとって初めてだったり、印象に残ることなので、ひとつひとつのお産に対してもっと大切にしていかないといけないと改めて思いました」「医療者の一言やちょっとした気配りが妊婦の心の支えになり得る事を学びました。痛いですよね、頑張りましょう、と妊婦の思いを肯定する言葉がひとつあるだけでも安心することを学びました。」等の意見が聞かれました。