2019.4.5 看護学科 田村
2019年4月5日・金曜日、フィリピン大学、Faculty of Management and Development Studiesの准教授ケイ・パーラー氏を神女大看護学部にお迎えし、「フィリピンと日本における災害の自助と共助」をテーマに、神女大の教員と交流ディスカッションを行いました。日本もフィリピンも自然災害が多発する国であり、互いの専門分野を越えてのディスカッションができました。フィリピンでは、地域で避難訓練が催され、学校や教会、保健所などが避難所になること、緊急避難速報も携帯電話に配信されるなど防災の取り組みについて日本との類似性がありました。現地では、地域の人々の関係がとても強く災害時には近所と声を掛け合い、助け合って救助活動を行うことが紹介されました。災害時は自助共助が重要と言われますが、近年、コミュニティとしての地域のつながりが希薄化する日本よりも災害に強い側面がフィリピンにはあることを知りました。フィリピンの災害に対する課題としては、人口増加に伴い避難場所が足りないことや、緊急避難速報が出ても自分事として捉えられず避難の遅れにつながることがあるそうです。日本と似た課題や国民性の違いを知ることができ、互いの国の理解を深める有意義な機会となりました。